デフレスパイラル
2020.9.28

株式会社AWARDの渡邉です。

物価がどんどん上昇していくことをインフレ―ション、略してインフレと言い、物価がどんどん下落していくことをデフレーション、略してデフレと言います。

インフレは物の値段が上がっていくことで手元のお金の価値が減っていくため注意するべきものですが、景気に与える影響を考えるとデフレこそ注意しなくてはいけないものです。

本日はデフレスパイラルについてご紹介いたします。

失われた30年はなぜ起きた?


日本の経済は30年もの長きに渡って大きな成長を果たせずにいます。バブル期の頃とGDPはほとんど変わっておらず非常に低成長な状態が続いています。その原因の一つがデフレにありました。

デフレは物価が下がっていくことなので、普通に暮らしている分には得な気がするかと思います。しかし、わたしたちは普段商売をしてお金を稼いだり、商売をしている企業から給料をもらって生活しています。その観点から見るとデフレというのはとても恐ろしいものなのです。

物価が下がる

⇒商品単価が下がり企業の売上が下がる

⇒勤めている方の給料が下がる

⇒給料が下がるのでモノを買わなくなる

⇒モノを買って貰えないので物価がさらに下がる

というサイクルでどんどん物価が下がり景気が悪くなっていくのが、デフレスパイラルと呼ばれるものなのです。

2000年代の日本はデフレの時代


日本では生鮮食品及びエネルギーを除く費者物価指数が、1998年から2007年頃までマイナスで、その後も2008年から2013年頃に渡りマイナスになっていました。つまり1998~2013年にかけてのほとんどの期間がデフレであったということです。現在30歳以上の方ですとチェーン店の牛丼の値段がぐんぐん下がる記憶や、マクドナルドでハンバーガーを買う時の値段が59円になった記憶がある方も多いと思いますが、それらもデフレスパイラルの中で起きていた出来事の一つになります。

こうしたデフレスパイラルが長く続いたことが日本の経済成長をストップさせ、長きに渡る経済の停滞の大きな要因の一つとなったのです。

今、デフレに注意する理由


なぜ、今こうしたデフレのことについて書いているかというと、2020年8月に消費者物価指数が3年5カ月ぶりにマイナスになったからです。数値としては前年同月比-0.1%となりました。アベノミクス以降も一時的に物価が停滞した時期はあったのですが、この状態が長く続くとデフレに突入していく可能性があるため注意が必要です。

ちなみにデフレのときには企業の業績が落ちるので株式は弱いと言われ、物価が下がっていくことで現金が強いとされます。そのため、資産の現金比率を高めても良い時期とも言えるかもしれません。とは言っても、デフレでない国の株式に投資することは可能なので、現金にそこまでこだわる必要はないかもしれませんね。

こちらの消費者物価指数の動向は少々気になるところなので、今後も注意していきたいと思います。

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