三菱UFJが実力主義へ
2020.2.11

株式会社AWARDです。

三菱UFJ銀行と言えば、日本最大の民間銀行です。金融業全体が大打撃を受けたリーマンショックの時でさえ、5400億円もの利益を出しているという高収益な事業体でもあります。

しかし、そんな日本を代表する大企業も着実に体質は変化しつつあるようです。

一律のベアの廃止


ベア、とはベースアップのこと。ベースアップとは基本給の底上げのことを指します。日本の給与制度というのは、長らく年功序列で勤続年数が長くなればなるほど給与が上がっていくような仕組みとなっていました。また、労働組合と会社の経営陣との交渉で、基本給の底上げであるベアの幅を決定するというのが毎年この時期に行われています。

しかし三菱UFJ銀行では2020年の春の労使交渉で、行員一律のベアを廃止し個人の人事評価に基づいて賃上げ率を決める仕組みで合意する見通しになったようです。これは年功序列制度や毎年給料が底上げされていくという仕組みを廃止し、実力本位の給与体系に変えていくという方針を決定したとも言えるかと思います。

銀行の状況


また三菱UFJ銀行では、2023年に向けて2017年と比較して6000名程度の人員削減をしていくことも過去に発表しています。これは銀行業界の厳しい状況と、技術の進歩が影響しています。具体的には、

・マイナス金利の長期化による運用利益の減少
・人口減による国内事業の構造改革の必要性
・ネットバンクの台頭による支店来店者の減少
・RPAなどの機械化による業務効率化

RPAとはオフィス業務を自動化・効率化する仕組みでロボティック・プロセス・オートメーションの略となります。つまり、銀行の収益体系が変わりつつあるのに加え、単純な作業などはロボット等が代わりにできるようになっていることから、人員削減を進めているということになります。

ベアの廃止もこれらの銀行を取り巻く環境とは無関係ではなく、単純な労働をしているだけの銀行員の必要性はこれから薄くなる、だからこそ高度な仕事ができる(人間にしかできない仕事ができる)人員を優遇していく、というメッセージでもあるのではないでしょうか。

他の業種でも同様のことは進んでいく


こうした三菱UFJ銀行の動きというのは、他の業種の方も無関係ではありません。RPAの台頭などはすべての業種の仕事を減らし得るものになります。

ロボットなどにとって代わられない仕事ができる人材にならなくては、今後安定した職を得ていくのは難しくなっていくかもしれませんね。ぜひキャリアを考える上での参考にしていただければと思います。

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