株式会社AWARDです。
60歳時点で貯蓄がなかったとしたら、どんな気持ちになるでしょうか?その後も人生は続くのですから、不安な気持ちになる方が多いのではないかと思います。しかし、日本の現状として60歳の時点で貯金が100万円未満という方が4人に1人ほどいるという調査結果があります。
今年還暦を迎える人への調査
こちらの調査を行ったのは、PGF生命になります。2019年4月にインターネットアンケートの形で調査が行われ、今年還暦を迎える1959年生まれの男女2千人が回答しています。
その結果、平均の貯蓄額は2,956万円となっており、『老後に2,000万円足りない問題』も平均的なご家庭はクリアしているようにも見えます。しかし、その解答には大きなバラツキがあり、なんと貯蓄額100万円未満と回答している方も24.7%もいらっしゃったのです。実に4人に1人がほとんど貯蓄がない状態で老後を迎えつつある、ということになります。
一方で1億円以上預貯金額がある、と回答している方も全体の8.1%いらっしゃいました。この数字も決して小さくなく、12~13人に1人は還暦を迎える時点で1億円以上お持ちということになります。このくらいあると、ゆとりをもった老後の生活が送れるように思えるのではないでしょうか。
格差は拡大している?
この調査には昨年も行われているのですが、興味深い変化があります。それは平均貯蓄額も、貯蓄額100万円未満の方の割合も増えているということです。2018年との対比で見てみますと、
《平均貯蓄額》
2018年;2,725万円
2019年:2,956万円
《貯蓄額100万円未満の割合》
2018年:20.6%
2019年:24.7%
となっています。調査対象が2,000人ですし、対象となっている方も変わっていますから一概にこのデータの通りに日本が変化していると言い切るのは難しいのですが、格差が拡大しているという推測が生まれる数字の変化になっています。
自分自身はどう準備をするか?
こうしたデータを踏まえた上で、60歳になった時点でどのような回答ができるかは一つの人生の通過点として意識してみてはいかがでしょうか。
60歳の時点で貯蓄額100万円未満です、と回答するよりは、1億円以上と回答したいですよね。人生の目的がお金を得ること、という方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、60歳という一つの節目である程度のゆとりがあるように準備をしておくことは必要なのではと思います。
誰しもが置かれた環境は異なりますが、今からゆとりを作ること、資産を形成することはスタートすることを強くお勧めいたします。