株式会社AWARDです。
昨日放送されたクローズアップ現代で、『サラリーマンが会社を買う!個人M&Aで逆転人生?』というテーマが扱われていました。企業の事象承継が全国的に課題になってきている今、M&Aを取り巻く環境についてご紹介したいと思います。
日本の企業と後継者不足
現在日本にある中小企業数は何社くらいだと思いますか?その数は、
約380万社
です。そのうち社長の年齢が60歳以上の会社は何社あるでしょうか?こちらは、
約200万社
となっています。ちなみに全国の中小企業の社長の平均年齢は59.3歳だそうです。そして、このうち後継者が不在、つまり事業承継に問題を抱えている会社が、
約100万社
あると言われています。この約100万社が、事業承継の観点からM&Aの対象になってくるわけです。昨日のクローズアップ現代でも取り上げられましたが、三戸政和さんの著書である『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』という本もそうした状況を踏まえて個人でのM&Aに焦点をあてたものでした。
活性化するM&A市況
後継者不在の企業の事業承継の一つの形として、そして企業の成長戦略の一つとして、M&Aは大事な選択肢となっています。あらためてM&Aの意味を確認しておくと、《merger and acquisition》の略であり、企業の合併や買収の総称です。企業や個人により、会社や事業が買収されたり、合併したりといったことが、総称としてM&Aということですね。ときにはMAと呼ばれることもあります。
こうしたM&Aを取り巻く市況はとても活況です。日本の中小企業のM&Aのマッチングに力を入れている上場企業の一つに、
日本M&Aセンター
がありますが、この会社の株価はここ10年間で約20倍になりました。同様にM&Aのマッチングを行う企業としては、
・M&Aキャピタルパートナーズ
・ストライク
等がありますが、いずれもここ数年で業績も株価も大きく伸ばしています。またこれらの企業は働いている方の給料が高いのも特徴で、平均年収ランキングでも日本の上位に顔を出す企業となっています。それだけM&Aのマッチングは大きな付加価値を生み出していると捉えることもできるでしょう。
将来の選択肢としてのM&A
こうして活性化しているM&A市況ですが、その主役はやはり企業です。個人でのM&Aは数が多くないのに加え、課題も多いようです。
しかし、終身雇用制度の維持が難しいという言葉が経団連の会長からでたり、人生100年時代と言われている時代ですから、個人で会社を買ってそこで新たなキャリアを築いていくという選択肢は今後も増えていくのではと予想しています。
M&Aを成功させるのにはたくさんのノウハウに加え、熱意が必要かと思います。今後の人生の選択肢に、【会社を買う】ということがあり得るという方は、ぜひ早いうちから情報収集を行ってみてはいかがでしょうか。