人生ゲームから学べること

ライフプランニング

株式会社AWARDです。

人生ゲームを皆さんはやったことがありますか?ルーレットをまわしながら、双六のようにコマを進めていくボードゲームですが、その中には多くの工夫が凝らされています。お金の教育のツールとしても面白いと思いましたので、こちらですこしご紹介させていただきます。

人生ゲームとは


人生ゲームの原型は、米国で1860年ごろに24歳の若者によって考案された「The Checkered Game of Life」というゲームだそうです。そして100年後の1960年にこのゲームのエッセンスを加えた「The Game of Life」、つまり「人生ゲーム」が発売しました。日本では1968年9月に現在のタカラトミーからライセンス契約発売されています。版の累計出荷数だけでも1000万個を超えるというすごいゲームです。

人生ゲームは選択肢が豊富にあるのが特徴です。

・どの職業に就くか

・家を買うかどうか

・保険に入るかどうか

・株を買うかどうか

・出世と目の前のお金どちらを取るか

・借金をするかどうか

こうした選択肢を選びながら、最終的に多くのお金を手元にのこせるようにプレイヤーごとに競います。そこに運の要素も加わり、勝負の行方がわからなくなるため、何度も楽しめるゲームとなっています。

お金の特徴も学べる?


米国でもともと作られたのに加え、日本でも高度経済成長期に発売されたというのもあり、家や株は基本的に長く持つと右肩上がりになるようになっています。実際に過去の日本や、現在までの米国では家や株はどんどん値上がりする特徴を持っていました。経済成長している国ではインフレが起きるので、現物資産や企業の成長の恩恵を受けることができる家や株は値上がりしていくのです。

また保険はゲーム内では基本的には入っていた方が後々の大きな損は防げることが多くなっています。実際の世界でも不測の事態に備えるのが保険という商品ですが、人生ゲームでは結構な高い確率で不測の事態(マスを先に見ておくとわかりますが)が起こるため、保険に入っておくとゲームを有利に進めることができます。

また上記にインフレと書きましたが、後半のマスほど大きな数字が動くようになっており、なんとなくインフレも意識して作られているように感じます。ゲーム性として後半に大きく勝負の行方が動く方がみんなが楽しみやすい、というのもあるのかもしれません。

令和版人生ゲームも


ちなみに、上記で紹介した内容はオーソドックスな人生ゲームのものですが、最近では「人生ゲーム令和版」というお金が出てこない人生ゲームも発売されています。こちらも同じようにルーレットで盤上のコマを進めていくゲームですが、なんとお金ではなくフォロワーを集めていくのが目標となっています。YoutubeやFacebook、Instagram、TwitterなどのSNSや動画サイト全盛期の今だからこそのゲームですよね。フォロワーが多いのが勝ち、というのも今の時代にあった価値観なのかもしれません。

お金に関するボードゲームは、他にもモノポリーやキャッシュフローゲームなど様々なものが存在します。ゲームから学べるものも色々とあると思いますので、ぜひ自分たちでやってみたり、お子さんの教育の一環としても取り入れてみてはいかがでしょうか。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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