株式会社AWARDです。
6月7日に厚生労働省から発表されたデータによると、2018年の出生数は91.8万人となりました。これは過去最低の数値であり、3年連続で100万人を割ったことになります。出生数に関するデータに関して、歴史をさかのぼって見てみたいと思います。
年々減る出生数
出生数のデータを1950年から10年おきに見てみると、下記のようになります。
1950年 2,337,507人
1960年 1 ,606,041人
1970年 1,934,239人
1980年 1,576,889人
1990年 1,221,585人
2000年 1,190,547人
2010年 1,071,304人
戦後直後には年間で200万人を超えていた出生率が、月日が過ぎるうちにどんどん下がっていることが分かります。そして最近の3年間の数値を見てみると、
2016年 976,978人
2017年 946,065人
2018年 918,397人
と3年連続で100万人を割ってきています。
今年は90万人を割る?
そして、この出生数の低下ですが、直近の人口動態統計速報を見る限り今年は90万人を割るのがほぼ確実です。出生数の前年同月比での増減を各月ごとに見てみると、
2019年1月 -5,347人
2019年2月 -4,668人
2019年3月 -5,442人
と毎月5,000人ほど出生数が前年同月よりも少なくなっています。このペースでいくと、2019年の出生数は2018年に比べて6万人ほど減って86万人前後になることが考えられます。こうして数字を並べてみると、日本の少子化は歯止めがかからない状況になっているのが、よく分かるのではないでしょうか。
また少子化にともない、日本の人口の自然増減数も2018年は45万人ほどの減少となりました。2年間で100万人ほど人口が減っていく数字です。単純に考えても10年で500万人、20年で1,000万人日本から人が減っていくことになりますが、このペースは今後もっと高まると考えられます。色々な予測値はあるのですが、2050年頃には日本の人口は1億人を割ってきて、2100年には6,000万人を割り込み現在の約半分になると言われています。今年生まれた子が80歳になる頃には、日本の人口は今の半分しかいない可能性が高いということですね。
どこに活路を求めるか
この人口減少の波はおそらく今後止まることはないでしょう。出生率が下がっていることも話題になっていますが、若い夫婦の数自体が減っているため、すこし出生率が上がったとしても人口が増えていくことは難しいと思われます。
こうした未来が予測される中でわたしたちは、どうした活路を見出していけば良いのでしょうか。今後起こっていく問題としては、
・人手不足
・社会保障制度の崩壊
・老々介護の増加
といったものが挙げられますし、今では想像できないようなことも起きてくるでしょう。最低限の社会インフラを整備するだけの人さえも足りなくなってくるかもしれません。ただし、問題が起きるときはビジネスチャンスがあります。問題を解決するようなビジネスを起こせる人は、今後の社会で活躍していくのではないでしょうか。
また、こうした急激な人口減少が進む日本だけに目を向けるのではなく、海外へでて活躍の場を求めるのも良いと思います。まだアジアやアフリカの人口は伸び続けますし、経済発展の余地も大いに残されています。自身の能力を高めることで必要とされる場を広げるのも将来に備えることになることでしょう。
将来起こることはすこし調べてば誰にでもわかることになります。ただし、その情報に対してどうした行動を起こすかによって、人生は大きく変化していくのではないでしょうか。