人的資本と金融資本
2019.5.23

株式会社AWARDです。

人的資本という言葉をふだん聞くことは少ないかもしれませんが、米国などでは良く知られた概念のようです。本日はこの人的資本と金融資本の考え方について書かせていただきたいと思います。

人的資本とは


人的資本とは、ヒューマン・キャピタルとも言われており、人間が持つ能力を資本として捉えた経済学の概念になります。例えば、資格や学歴、過去のキャリアなどが当てはまるでしょう。初期の経済学では単に労働力や労働として捉えられていたようですが、今では知識なども含めてより広い範囲で定義されるものになっています。

人的資本に対しては、訓練や教育、医学治療といった形で投資を行うことができます。こうして人的資本に対して投資を行うことで、人の生産能力は向上する可能性があります。お子さんに対する教育費などは、人的資本への投資という形で表現することができるのです。

人的資本から金融資本に


若いうちは、多くの方が人的資本をたくさん持っている、つまりこれから多くのお金を稼ぐことができる状態にあると考えられます。一方で年をとっていくと、その後に稼ぐことができる金額は小さくなっていくと考えられますので、人的資本は少しずつ減っていくと考えられます。それでは、人的資本はただ減っていくだけなのでしょうか?

資本主義的経済の中では、こうした人的資本は金融資本へと変化していくことになります。きちんと人的資本を活用して、貯蓄や投資をおこなってきた場合、年を取るにつれて金融資本が増えていくのですね。日本においてもほとんどの金融資本を60代以上の方が保有していると言われています。これは人的資本の多くを金融資本に変えてきた上で、それを保有しているから、ということになるでしょう。

上手に資本の転換を行うには


こうした人的資本から金融資本への転換を上手に行うには、どのタイミングで人的資本に投資を行うかや、金融資本をどう作っていくかなどにフォーカスする必要があるでしょう。ただ単に労働を繰り返すだけでなく、自身の価値を最大化したり、得られる金融資本を最大化するための戦略があると良いでしょう。

人的資本への投資は特に若いうちが効果が高いと言えます。なぜならば、若いうちに人的資本に投資して自身の価値を高めることで、その後の長い期間でその高い価値を持った人的資本の恩恵を受けることができるからです。とはいえ、現代では労働を続ける年齢がどんどん上がる傾向があるため、高齢になってからの人的資本への投資も、その後の人生で価値を生む可能性が高まっていると言えるでしょう。

ぜひ人生の中での人的資本と金融資本の移り変わりについて意識してみてはいかがでしょうか。

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