流動性の価値

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株式会社AWARDです。

『流動性』と聞くと皆さんはどんなことを思い浮かべますか?一般的には経済用語として資産交換のしやすさなどとして使われることが多いかと思います。本日はこの流動性の大切さについて考えてみましょう。

なぜ流動性が大切なのか


流動性とは、ものが流れ動く容易さを表す概念になります。経済の分野で言うと『容易に換金できるかどうか』といったように置き換えることもできるでしょう。

それでは流動性が高い資産と流動性が低い資産、どちらの方が使いやすいでしょうか。この2つを比べると流動性の高い資産の方が、利便性の高い資産であると言えます。例えばパッとお金を使いたいとき、自分の資産が不動産しかなかったらどうでしょうか。不動産を売却してからでなければ、お金は使うことができませんよね。同じ価値の資産が銀行預金としてあったならば、すぐにお金を引き出すことができますから、急な出費が必要なときには流動性の高い資産が力になります。

そのため資産運用を行うときには流動性を考慮することをお勧めしています。確定拠出年金や不動産などは流動性の低い資産の代表例と言えるでしょう。確定拠出年金などは原則として60歳まで引き出せない資産になりますし、不動産もいざ売却しようとしてからある程度の時間がなければ現金化するのはむずかしい資産になります。

人にも流動性が大切?


次に資産に加えて『人』についても流動性の観点から考えてみましょう。最近では大企業でも人材整理のニュースが次々と発表されています。少子高齢化、IT化などが進む中、生産性の低い人材を放出したい企業の意思を反映したものかと思います。それでは仮にあなたが今いる職場、今やっている仕事を離れた場合、他の場所でどのような価値を生み出すことができるでしょうか?もし全く想像ができないというのであれば、今いる会社や場所に依存する流動性の低い人材になってしまっているのかもしれません。

当然今いる会社でこそ過去の経験や知見が最も活きるというのは多くの方に当てはまることだと思いますが、他の場所でも過去に培ってきたものを活かすことができるか、というのが重要です。『あなたの価値は、あなた自身になければならない』ということです。会社があるからあなたに価値があるのではなく、自分自身に価値があるから会社に必要とされ評価されている状態であるべきではないか、ということですね。どこでも活躍できる能力がある、ということは人材としての流動性が高い状態にあることを示すのだと思います。

流動性には価値がある


どこでも使えるお金、どこでも活躍できる人材、どこでも役に立つなにか、というのは価値があります。つまり流動性が高いものには価値があるということです。すくなくとも過去の歴史において、流動性が高いものほど価値が高く、流動性の低いものほど価値が低いと見なされてきたという事実があります。これからの時代において、どのようなものが価値を持つのか、改めて考えてみても良いかもしれませんね。


執筆者:渡邉亮

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