株式会社AWARDです。
『人生100年時代』というのはLIFE SHIFTという本が話題になってから、様々な場所で聞かれるようになりました。人生が長期化するにあたって、マネープランについても真剣に考えなくてはならない時代になってきています。
一つの選択肢は貯蓄だが
長生きしたときの生活を支えるものの一つはお金です。老後には日々の生活、家のリフォーム、介護施設の利用など、様々な場面でお金がかかってくることになります。人生が100年あるとするならば、60歳で退職したと仮定するとその後の人生は40年間あります。毎月10万円を貯蓄から切り崩して生活するとしたら、
10万円×12ヶ月×40年間
=4,800万円
と計算でき、それだけで4,800万円といったお金がかかってくることになります。もらえる年金の額次第では、もっと月々に取り崩さないと生活できない方もいらっしゃるでしょうから、蓄財は人生が長期化した場合の大きな課題です。
就労する高齢者
しかし、蓄財以外にも長期化する人生に備える手段として、就労する、つまり働き続けることが挙げられます。内閣府が出している『平成30年版高齢社会白書』の中身を見てみると、55歳以上の就業者の割合は下記のようになっています。
【男性】
55~59歳:91.0%
60~64歳:79.1%
65~69歳:54.8%
70~74歳:34.2%
【女性】
55~59歳:70.5%
60~64歳:53.6%
65~69歳:34.4%
70~74歳:20.9%
このように70歳を超えても男性の3割超、女性の2割超は就業しており、高齢になっても働き続ける方が多くいらっしゃることが見えています。このような高齢な方の就業者数は年々増えているそうです。将来の生活の保障がない中、できるだけ働き続けるというのは人生100年時代には有効な戦略であると考えられます。
何歳まで働ける状態を保つか
こうしたデータを見ると、健康や頭脳を磨き続けることの大切さを感じます。働き続けるのは肉体的・精神的に良い状態を保たなければ難しいと考えられるからです。蓄財や投資によって将来的な金銭的な余裕は確保するにしろ、働ける状態を保つための努力も早いうちから意識していくべきなのではないでしょうか。
上記の内閣府のデータによれば、現在仕事をしている60歳以上の方の約4割が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答しており、70歳くらいまでもしくはそれ以上との回答と合計すれば、約8割が高齢期にも高い就業意欲を持っているとされています。働きたいうちはいつまでも働けるように自分を整えていけると良いですよね。