貯蓄ゼロ急増の衝撃
2019.3.13

株式会社AWARDです。

一昨日のコラムで日本の平均貯蓄額は2000万円近い数字であり、中央値でも1,000万円以上あることをご紹介させていただきました。この数字だけ見るとそれほど危機的な状況ではないのですが、他のデータではかなり危機感を覚えるものもあります。

30,40代の『貯蓄ゼロ』の増加


SMBCコンシューマーファイナンス株式会社がインターネット上で実施した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」によると、30,40代の 「貯蓄ゼロ」の割合が昨年比6ポイント上昇の23%になったことが分かりました。SMBCコンシューマーファイナンスは、プロミスやSMBCモビットを自社や子会社で展開している消費者金融会社です。

この調査によると貯蓄ゼロの30,40代の割合は2018年の17%から23%に上昇していました。極端な上下10%の値を外した貯蓄額の調整平均は、2018年247万円→2019年195万円となっており52万円も減少しています。

なお貯蓄額が100万円以下という方の割合も60.5%と過半数を超えていました。社会人になってある程度の時間が経っているにも関わらず、貯蓄がほとんどできていないという方がかなり多くいることをこの調査は示しています。回答しているのは1000名ですので、インターネット調査に協力している人という属性はあるかもしれませんが、ある程度の信頼性があるデータです。

世代間格差の拡大か?


一昨日のコラムで示した日本の平均貯蓄額との間にかなりの差があるのには驚かされます。日本人の平均年齢は40代後半であることを考えると、子育てが終わった世代や老後の生活を送っている世代が多くの資産を持っているのに対して現役世代は貯蓄ができていない例が多いのかもしれません。世代間格差が拡大していると考えることもできるでしょう。

なお上記の調査でも貯蓄額が「500万円超~1千万円以下」(8.0%)や「1千万円超」(9.8%)といった回答もそれぞれ10%程度あり、ある程度の余裕を作っている層も同世代の中で存在しているようです。こちらは世代内での格差ということになるのでしょう。世代間・世代内で、働き方やライフスタイルによる資産額の差がかなり開いている模様です。

金融リテラシーの向上が必須


ある経営者の方が、今までの総収入の10%のお金が手元にないとしたら、本気でお金のことを考えた方が良いと発信してらっしゃいました。収入の10~20%を貯蓄する、というのは将来ある程度の余裕を作るために取り組んでいくと良い数字です。年収500万円の方の場合、20年働いたら総収入は1億円。その10%というと1000万円です。ご自身の場合は、しっかりと貯蓄はできていますか?

かなり極端なデータではありますが、貯蓄ゼロの30,40代が増えている、というのは実際に起きているようです。ご自身の状況も振り返り、将来に向けた不安がなくせるように今から行動していきましょう。

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