株式会社AWARDです。
「自分の年収は、親しい友人5人の平均年収に近づく」ということを聞いたことはありますか?まことしやかに言われるこの法則ですが、実際のところ当たっているのでしょうか。
思考の質と年収の差
経営者の方などとこの法則についてお話をすると、かなりの方が当たっていると思う、というように答えます。残念ながら裏付けとなるデータはありませんが、わたし自身もこの法則はかなり正しいのではないか、と考えています。親しい友人の平均年収に近づく理由としてはいくつか考えられますが、
・頻繁に話をする人と思考の質は似てくる
・同じくらいの年収の方との付き合いの方が楽
・人は環境に適応していく
といったところが、その要因として挙げられるかと思います。
人間の環境適応能力
上記で挙げた中でも、特に環境適応能力というのは人間の強烈な特性です。人は自分がいる環境に慣れて、それが普通であると思うものなのです。例えば東大生は、東大にいることが普通であると感じていますし、自分の周りの友人はほとんどが東大生なわけです。日本のトップレベルの頭脳を持つ方が集まっているわけですが、彼らにとってはそれが普通のことになりますよね。またプロ野球選手も、周りにいる方の多くが野球の世界で突出した力を示してきた方々になるわけですが、それが普通であるという環境で結果を残さなければいけない、という思考になるわけです。
そして、自分自身を変える上でこの環境適応能力を活用するのはとても有効であると言えます。自分の理想とする姿があるのであれば、その人との関りを増やすことを意識したり、そうした人が多くいる環境に身を置くようにしてみると良いのではないでしょうか。
思考のブロックを外す
もう一つ自分自身を変えるために重要なのは、今まで築いてきた思考のブロックを上手に外すことではないでしょうか。環境適応能力というのは人間の強烈な特性の一つですが、もう一つの大きな特性としては動物としての危機管理能力が備わっています。環境に適応することはできるのですが、その環境に入る前に危機管理能力が発揮されると、その環境に身を置くことを避けようとしてしまいがちなのです。実は大きな成功を納める方というのは、この危機管理能力が低い方や意識的に危機管理能力をコントロールできる方が多い、と仰っている方がいました。リスクにだけ目を向けて行動を起こせなくなるというのは、やってしまいがちですが本末顛倒ですよね。危機管理能力を上手にコントロールすることも、自分を変化させるためのポイントと言えそうです。
「自分の年収は、親しい友人5人の平均年収に近づく」という多くの方が正しいという法則。上手に活用するには上記のような「環境適応能力」や「危機管理能力のコントロール」を意識してみてはいかがでしょうか。