宝くじは買うべき?

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株式会社AWARDです。

年末のひとつの風物詩と言えば宝くじ売り場に並ぶ人の列ではないでしょうか。年末ジャンボ宝くじは平成30年11月21日(水)から平成30年12月21日(金)まで販売が行われました。1等前後賞を合わせると当選金額が10億円に上るという商品になります。

宝くじはの期待値


夢を買うと言われることもある宝くじですが、1等が当選する確率は皆さんもご存知の通りとても低いです。今年の年末ジャンボの場合、1等7億円が当たる確率は2,000万分の1となっています。来年70歳を迎える世代が日本で最も人口の多い世代になりますが、その人数も約200万人です。勉強やスポーツなどに例えていえば、同世代の中で日本全国1位を取ることの10倍確率が低いことになります。今は世代の人数も減っているので20倍位以上になります。

そして宝くじを買って得られる期待値つまり還元率は約50%であることが知られています。年末ジャンボの例で言うと、

・1枚あたり300円
・総売り出し枚数は4億8千万枚
・全部買い占めた場合の当選金は約708億円

となり1440億円の発売予定額に対して当選金の総額は約708億円となります。還元率は49.2%ですね。100万円分の宝くじを買うと49万2千円になって戻ってくる計算になります。また天文学的に当たりにくい1等と前後賞を除きますと当選金額は約468億円になりますので、実際には100万円分の宝くじを買うと平均で32.5万円前後の当選金が戻ってくると思われます。

最近の人気は低迷


実は宝くじの収益の一部は国や自治体の運営にも使われています。ただし、近年は宝くじの売上は低迷しているらしく、自治体の中には財源が減って苦しんでいるところもあるようです。

総務省によると、宝くじの売上額は05年度の1兆1,047億円をピークに減少しているとのことです。17年度は前年度比6.9%減の7,866億円で、1997年度以来20年ぶりに8,000億円を下回ったそうです。上記のような還元率などの情報が多くの人に伝わることで、購入を控えたり購入額を減らす人が増えたのに加え、他の娯楽がたくさんあるのでそちらにお金を使う方が増えたのかもしれませんね。

理解した上での購入を


今後も宝くじは続いていくと思われますが、他のギャンブルなどと比べても還元率は低く、投資的な観点でいうと魅力は薄い商品かと思います。購入時には上記のようなことも知った上で、国や自治体の収益にもなる一種の社会貢献+夢を買う、というつもりでやるのが良さそうですね。なお、年末ジャンボの抽選日は明日平成30年12月31日(月)で、東京オペラシティ で抽選会が行われる予定です。


執筆者:渡邉亮

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