株式会社AWARDです。
手元にあるお金を増やす上で大切なのが、支出を削減することです。実はお金を稼ぐことや資産運用でお金を殖やすよりも、短期的に効果が出るのは支出の削減です。企業での事例も含めて考えてみましょう。
効果の大きな支出削減
お金との付き合い方には、稼ぐ・貯める・殖やす・使うといったものが挙げられます。この中で最も自分の力でコントロールしやすいのが『使う』のところになります。例えば会社員の方であればお金を稼ぐ額を急に変えることはむずかしいですよね。しかし、支出の額を削減するのは意識すればすぐにできることになります。
そして、月に1万円多く稼ぐことと、月に1万円支出を削減することは、手元のお金の増減に与える影響としては同じです。資産運用で1万円を殖やすことも同様です。ただし、資産運用で確実に月1万円というのは、それなりの額を投資してチャレンジした結果得られる額です。最もリスクが低く、すぐに結果がでるのが支出の削減と言えるでしょう。
企業の場合はさらに顕著
また、支出の削減の効果は企業にとっては特に顕著です。企業の価値を考える上で大切なのは毎年出すことのできる利益ですが、この利益を上げるのに支出削減は効果的です。企業の売り上げや利益の構成比を考える上で利益率という言葉を良く耳にしますが、ここから考えるとより分かりやすくなります。
利益率が10%の企業では、売上を1億円あげることで手元に残るお金は1,000万円になります。これに対して支出の削減では、1,000万円の削減がそのまま手元に残るお金を1,000万円残すことに繋がります。ここでは税金の問題を考えていませんが、支出削減の効果がいかに大きいかはなんとなく感じていただけるのではないでしょうか。
成長へと投資を
それでは個人も会社もとにかく支出や経費を削減して、手元のお金を増やすことが明るい未来を作るために必要なことなのでしょうか。これに関しては正しくないと思います。支出や経費の削減は、生活の質を下げたり、本当に必要なことにお金を使えなくなる可能性もはらんでいるためです。
有名な例としてAmazonは未来への投資を優先することで長らく利益を出さずに規模を拡大してきた会社でした。それが今では世界有数の時価総額を誇る企業となり、その創設者のジェフ・ベゾス氏は世界一の資産家になっています。
上記の例から分かるのは、単純に支出や経費を減らすのは手元のお金を増やすことに繋がるが、最終的に大きな成果を生むのは未来への適切な投資である、ということです。個人の能力を高めたり、企業の成長に必要不可欠なことにお金を適切に配分していくことが、より明るい未来を作るために必要なのではないでしょうか。その中で金融投資の力も上手く組み込んでいっていただければと思います。