老後にはいくら必要?

ライフプランニング

株式会社AWARDです。

普通の生活を送っていると多くの方が迎えることになる老後。まだまだ先の話だと思う方も多いでしょうが、今や日本人の平均寿命は男性であれば80歳前後、女性であれば90歳近くになります。ほとんどの方にとってかなり長い期間の老後の人生が待っていると考えて間違いないでしょう。

いくら用意すれば良い?


2017年の総務省の統計によると、夫が65歳以上、妻が60歳以上、夫婦2人とも無職の世帯の場合、年金などの実収入は約21万円とのことです。これに対して1カ月の支出は26万円程度。だいたい現在の平均的な世帯で毎月5万円ほどの赤字が発生しているということになります。

ただし、これは現在の統計です。今後インフレによって物の価格が上昇することや、年金の支給開始年齢が遅くなったり支給額が減っていくことも想定すると、月々10万円程度は不足することを想定していなければならないでしょう。また上記の実収入の例は厚生年金を貰っている方が多く含まれるでしょうから、夫婦で国民年金にしか加入していない方や、国民年金も払っていないという方はさらに多くのお金が必要になってきます。

100歳まで生きると


ちなみに日本人の平均寿命は未だに延び続けています。医学の発展を含む様々な要因があるでしょうが、これからは人生は100年計画で考えるべきだ、という本なども巷では増えてきています。それでは65歳で仕事を辞めて、月々10万円が不足しながら100歳まで生きることを考えると老後の必要資金はいくらになるのでしょうか。

これはシンプルな計算式で出すことができます。

10万円×12ヶ月×(100歳-65歳)
=4,200万円

つまり、上記のような計算に基づくと65歳の時点で4,200万円を用意できてないと老後の生活資金が不足する可能性が高い、と言えます。

不確定な要素に備える


もちろん、自分は100歳まで生きるつもりはない、という方もいらっしゃるでしょう。実際に色々な方とお話をしていると、そう仰る方は多いです。しかし、ご自身の寿命を自分自身でコントロールすることはできるでしょうか?生活習慣や健康状態に左右されますし、自分の寿命をあらかじめ正確に知ることは困難です。不確定な要素だからこそ、少し余裕を持った計画を立てる必要があるのではと思います。

こうしたことを踏まえると、やはり老後にはある程度の余裕がある生活資金を確保しておきたいところです。老後を迎えるまでにも、子育て資金を始め大きな出費は多々ありますが、早め早めに資金計画を立てて実行していた人でないとお金で苦労する可能性が高い時代になっているのではと考えています。ぜひご自身の状況に応じた資金計画を早めに立ててみることをお勧めいたします。


執筆者:渡邉亮

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