ETF の課題と未来【資産運用】
2016.1.13

株式会社AWARDの渡邉です。
昨日は新たに ETF (上場投資信託)という運用商品をご紹介しました。

手数料の低さや価格のリアルタイムな反映などETFのメリットばかりお伝え致しましたので、本日は逆に課題やデメリットについて思いつくものを挙げていきます。

まず、投資信託と比較したとき、ETFは種類が少ないという点が挙げられるでしょう。
投資信託協会の公表している2015年11月時点でのデータを見たところ、公募投信(ETFも含んだ一般的な投資信託です)全体の本数が5823種類に上るのに対して、そのうちのETFは145種類でした。投資信託と比較すると圧倒的に選択肢が少なくなる、というのはデメリットの一つになります。例えば投資信託ですと、ドバイの株式に全体的に投資したい!と思った時に当てはまる商品があるのに対して、ETFではそのような商品が存在しないということです(ちょっとマニアックな例えですが、、、)。ピンポイントなニーズには今のETFのラインナップですと応えづらいところがあると思われます。

また、ETFは証券会社を通して取引所から購入する商品になるため、市場が開いている時(平日の9~15時)に取引をする必要があります。投資信託ですと、その日の注文が基準価額で夜間に決定することになるため特に注文のタイミングをはからなくても購入ができます。ETFの場合は、市場が開いてない時に注文する際には指値などの株式取引等で使用する注文方法も覚える必要があります。

そして、日本のETFの種類が少ないのは上記にも記載致しましたが、その中でも投資総額の90%以上が日本の株価指数(日経平均株価/TOPIX等)であるのも問題でしょう。現在日本の市場に上場しているETFはほとんどが日本株に投資するものになってしまっているということですね。世界中に多数の国がある中で、日本の株式ばかりに集中して投資するというのはバランスが悪いのではないでしょうか。日本の経済が悪化した際にその影響をすべて受けてしまいます。

日本のETF=日本の株式への投資という状況になっている日本の現状ですと、他の選択肢を提供しているETFも流動性の低さ(取引量が少ないと売買価格の幅が広がりやすい)が問題となることも考えられます。すると、折角信託報酬が低く抑えられているETFでも結果的に投資家のコストが高くなることも考えられます。

実は日本の市場でも世界のETFのトップブランドであるiSharesの商品等は上場しています。これらのETFを見てみると、数は少ないながらも世界へとバランス良く投資が行えるものも存在しています。これからETFがさらに注目を集め、銘柄が増え流動性が上がってくれば現状の課題はかなり解決されていくかもしれませんね。

これから、ETFの市場が適正に発展していくことを願いつつ本日のコラムの締めとさせて頂きます。また次回以降に日本以外の市場で上場している海外ETFなどについても取り上げることがあるかもしれません。

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