株式会社AWARDです。
日本は世界的にみても貯蓄好きな国になります。お金を貯める事は大切な事ではありますが、本当にそれだけが正しい選択なのでしょうか。本日は他の国とも比較して考えてみたいと思います。
日本の個人金融資産は現在約1800兆円。ここ数年で数百兆円増えており、その総額は2000兆円に迫る勢いです。そして、このうちの半分以上を占めているのが預貯金となります。2017年8月に日銀から発表された資料によると、
預貯金:51.5%
となっているのに対し、
債務証券:1.4%
投資信託:5.4%
株式等:10.0%
となっています。こうして見ると、預貯金の割合に対して投資にまわされているお金がとても少ないことが一目瞭然です。それでは世界最大の経済大国である米国はどうなのでしょうか。
同じく日銀の発表資料より抜粋すると、米国の個人金融資産は77.1兆ドルとなっています。これは日本円に直すと8700兆円ほどになります。個人金融資産の規模も米国は日本の4倍超あるということですね。米国の人口は日本の2.5倍ほどですから、一人当たりの個人金融資産も日本よりかなり大きいことが見て取れます。また、その内訳を見てみると、
預貯金:13.4%
となっており預貯金の割合は非常に少なくなっています。また投資に割り振られている資産の割合を見てみると、
債務証券:5.6%
投資信託:11.0%
株式等:35.8%
となり個人金融資産のうち半分以上は投資にあてられていることがお分かり頂けるのではないでしょうか。
米国と日本では国民性も違いますので、一概にどちらの方が良い資産の持ち方かは言えないのですが、考え方にかなりの違いがあることはこのデータからだけでも感じますよね。ただ実際に世界の経済を推進しているのは米国ですし、一人当たりの個人金融資産も米国の方が大きいので、日本人ももう少し投資に対する割合は引き上げても良いように思います。
投資は経済を活性化するためにも役立ちます。銀行に眠っているお金は政府への貸付に充てられるだけで、民間企業を活性化させることには繋がりにくいお金になります。自分の資産を殖やすのに加え、日本経済のためにも自身のお金を少しずつ投資にまわしていってはいかがでしょうか。
こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しているものになります。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。
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