株式会社AWARDです。
昨日はGW明け初日でしたが、日本の株式市場は大いににぎわう展開になりました。日経平均株価も一時は前営業日である2日と比べて480円を超える上げ幅を見せ、終値でも2017年の年初来高値を更新しました。5日に発表された米国雇用統計で米経済に対する安心感が広がったこと、7日に行われた仏大統領選で中道派のマクロン氏が当選してフランスのEU離脱リスクがほぼなくなったことが要因として挙げられます。
1年5ヶ月ぶりの高値
2016年は中国リスク、米経済の低迷リスク、欧州銀行の破たんリスクなどで年初から株価が大きく下落した年でした。今回の日経平均株価の上昇で19000円台の後半まで株価は戻ってきたのですが、昨日の値は2015年の年末以来の1年5カ月ぶり高値ということになりました。2016年の年初の下落、英国のEU離脱、米大統領選でのトランプ氏の当選など、様々な下落局面を乗り越えてきたことになります。
セル・イン・メイ
5月は「5月に売れ(セル・イン・メイ)」という相場格言がある月でもあります。株は5月に下落することが多いから、売った方が良いですよ、という意味です。この理由には諸説ありますが、ヘッジファンドが6月の中間決算を前に株式を売るケースが多いのが一つの理由とされています。実際にアベノミクスがあった2013年には、5月にアベノミクス・ショックという大きな下落がありました。相場は上昇局面を迎えているように見えますが、このまま格言を乗り越えて上昇していくのか気になるところです。
日経平均20000円越えか
現在日経平均株価はあと100円ほどで20000円に手が届くところまで来ております。20000円は心理的節目という一つの壁でもあり、ここを超えられるかどうかは注目されています。なお足元のイベントとしては、日本を代表する会社であるトヨタの決算発表が5月10日にあるなど、企業の決算発表がいくつか控えています。また日本株の上昇を後押しする要因として、昨日も米国の株価指数であるS&P500が日中の最高値を更新するなど世界的に株式市場が元気なことでしょうか。
今年はセル・イン・メイが当てはまらない大幅な株式市場の上昇が見られる5月になるのか、ぜひ注目してみてください。