利回り0.0003%の債券発行【資産運用】
2016.10.14

株式会社AWARDの渡邉です。日本経済新聞社に面白い記事が出ていました。それはトヨタが発行する社債年利回りが0.0003%のものが発行されるというもの。なぜこのように低い利回りの社債が発行されることになったのでしょうか。その理由を考えてみましょう。

そもそも社債というのはなんのために発行されるのでしょう。社債の発行というのは企業にとっては資金の調達方法のひとつとなります。企業の資金の調達方法にはいくつか種類があり、

・銀行からの融資
社債の発行
・新規株式の発行

などがそれにあたります。それぞれの資金調達方法にはメリット・デメリットがあり、例えば銀行融資は銀行という他社に決済権を依存しているため資金調達ができない可能性がありますし、新規株式の発行では会社の議決権の一部を取得者に与えることになります。社債の発行は自社の決済でできるのと、取得した人に議決権を与えずに資金を調達できるのがメリットといえます。

さて今回トヨタから発行された社債(正確にはトヨタ自動車の金融子会社であるトヨタファイナンスの社債)は期間3年の社債となる予定です。仮に投資家が利回り0.0003%であるこの社債を1億円購入したとしましょう。すると、

1億円×0.0003%=300円

ということになり、投資家は1年間で300円、3年間でたったの900円の利子しか受け取ることができません。ちなみに今回の発行額は250億円となっています。つまり250億円すべてを購入したとしても、投資家は年間7万5000円しか利子を受け取れないことになります。社債ですから国債などよりもリスクは高いはずですから、この利回りはかなり衝撃的な数字です。

このように社債の利回りが低下しているのも日銀のマイナス金利政策の影響となります。日銀は9月の金融政策決定会合で長期金利(10年国債)の利回りを0%程度に誘導する、と決めました。債券の金利というのは一般的には長期のものほど高くなり、短期のものほど低くなります。そして現在も国債の利回りは10年、5年、2年ものがみなマイナス圏に沈んでいます。こういった状況の中で3年で償還されるトヨタの社債は0.0003%でも十分に買い手が見つかると判断されたのでしょう。

こういった事例が出てくると国内の投資環境はますます厳しくなっていることを実感します。そんな状況の中で弊社でお伝えしている資産運用スクールでは利回り20~30%を年間を通して狙っていくことが可能です。月々の利回りでも2%前後。金融市場の仕組みを知っているか否かが将来に及ぼす影響は大きいと言えるでしょう。自分たちの仕事の価値を再認識するとともに、よりこの価値を広めていかなければと考えるきっかけになりました。

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