ポンド急落【相場】
2016.10.8

株式会社AWARDの渡邉です。10月7日は相場の世界では米国の雇用統計が注目されていたのですが、それ以上にショッキングな出来事が朝方にありました。それは英ポンドの価値の急落です。

2016年10月7日午前8時4分から、英ポンド/米ドルが突然暴落し、数秒のうちに6.1%の下落幅を記録しました。6.1%の下落というと円/米ドルの為替が1ドル=100円からいきなり1ドル=106.1円になるようなものです。数字で言われてもピンとこないかもしれませんが、自国の通貨の価値が下落するということは、自分の預金の価値が落ちるということです。一瞬のうちに自分の預金が6%減ったらと思うとゾッとするのではないでしょうか。海外メディアによると、英ポンド/米ドルの安値は1.1841ドルを記録し、1985年3月26日以来で最低に近い値となったとのことです。実に30年以上ぶりの安値ですね。

英国ではEU(欧州連合)離脱を決定した6月24日にも英ポンドの大幅な下落を記録しています。もっともその時には、市場参加者は英国のEU離脱の可能性を考えた上での通貨の取引をしていたので今回の突然の暴落とは意味合いが異なります。為替市場は平日は世界各国の市場を考えると1日中動いているのですが、それでも東京時間で午前8時4分というのは主要な市場がまだ動き出す前になります。そんな朝方に突然の暴落があったということで大きな損失を出した方もいらっしゃったかもしれません。

では、なぜ英ポンドはこのように暴落してしまったのでしょうか。それといった指標の発表などもなかったため様々な理由が推測されていましたが、どうやらフランスの大統領であるオランド氏の発言が報じられたことがそのきっかけになったようです。その発言とは、

「英国はEU離脱の報いを受ける必要がある」

というもの。確かにEUの一角を占める大国であるフランス大統領からこのような発言が出るというのは重みがありますよね。市場が反応するのもわかります。フランスの大統領がこういった発言をするようでは、EU自体の解体も遠くないかも、と市場参加者に感じさせたとも言えるかもしれません。要人の発言が大きな暴落を引き起こすというひとつの例になりました。注意して回避できるものではないですが、FXなどでレバレッジをかけた取引をやっている場合には、こういった事態への対処の方法も考えておくべきでしょう。

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