要人発言と市場【相場】
2016.8.30

株式会社AWARDの渡邉です。昨日の日経平均株価は久々に反発し、376円78銭(2.3%)高の1万6737円49銭となりました。夏休み相場から長らく方向感のなかった株式市場が少し動き出した感覚です。きっかけになったのは、要人の発言でした。

世界の株式市場、経済に大きな影響を与える人物を3名挙げなさい、と言われたら、

ジャネット・イエレン(FRB議長)
マリオ・ドラギ(ECB総裁)
黒田東彦(日銀総裁)

わたしは上記の3名の名前を挙げます。上から順に、米国、欧州、日本の金融政策を決定する機関のトップに立つ人物です。今回日本株に大きな影響を与えたのは、一番上のジャネット・イエレンFRB議長の講演でした。

26日に米国ジャクソンホールで開催された経済シンポジウムでの講演で、イエレンさんは、

・米経済は金融当局の目標に近づいている
・利上げの論拠は強まりつつある

といった旨の発言をしました。そして、その後のFRBの副議長からは年内2回の利上げに対して整合的との見解も加えて示されました。

米国の金利が上がる⇒米ドルが買われる⇒ドル円の為替は円安に振れる

となるため、発言後に為替は円安方向に推移し1ドル=102円台を回復しました。為替が円安に振れると輸出企業の業績は下振れしにくくなりますので、多くの日本企業にとっては追い風となります。こうして日本株の価格も少し回復することになりました。

このように要人の発言をもとに世界中の人が今後の経済の行方を予想するため、発言時には市場が動きます。多くの場合、要人発言は予めどこで行われるかは発表されていますので、自分自身でトレーディングを行う方はそういった情報も先取りしている方が多いです。市場がどのように動くかは予め完全に予想することは不可能です。だからこそ自分自身で必要な情報を集め、仮説を立てながら資産運用に役立てられると良いですね。弊社では資産運用における仮説の立て方などもお伝えしています。ご興味のある方は無料相談もご活用ください。

 

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