チャイナショックから1年【相場】
2016.8.24

株式会社AWARDの渡邉です。今からちょうど1年前の2015年8月24日は2015年の株式、為替市場の記録に残る日となっています。日経平均株価は895円15銭安を記録し、夜間の日経平均先物を考えると1日で2000円以上株価が下落。ニューヨークの株価でもダウは一時期1000ドル以上の下げを記録するなど、波乱万丈な1日となりました。また為替以上ではドル円のレートがたった2分間で3円近く下落するといった現象も起きました。

ここから始まった世界同時株安について、一般的にはチャイナショックなどと言われています。その前の6、7月にはギリシャ問題でヨーロッパが揺れていたり、世界的に不安定な状態ではありました。また中国株も半年程度の間に異常な高騰を見せ、そこからの下落が続いていた局面でもありました。

しかし、この時の下落のなにが怖かったかというと、ほとんど理由がなく1日のうちに株価が大幅に下落したことです。例えば今年の6月23日に行われたイギリスのEU離脱を問う国民投票でも株価と為替は大きく変動しましたが、これは予めいつ結果が発表されるかもわかっていましたし、多くの投資家がそれに備えた行動をしていました。イベントが起こるときを知っていれば、それに向けてポジションを手仕舞うこともできます。これに対し、チャイナショックの時には下落を予測する材料があまりなかったんですね。後付けの理由として製造業購買担当者指数(PMI)が予想値よりも大きく下振れたからだ、と言われていますが、もともとはそれほど注目されていた指標ではありませんでした。

このような事例は、過去の歴史を振り返ってみても存在します。例えば原因がわからないとされている下げの中には、日本株が過去1日でもっとも下げた日である1987年のブラックマンデーも含まれます。そのときには、3836円48銭安(14.90%の下落)を記録しています。理由がない下げほど、市場はパニックに陥り、連鎖的な売りを呼ぶということでしょうか。

株式市場は上げるときはジワジワと多くの投資家の利益確定売りに逆らいながら上昇しますが、下げるときはパニックによる投売りもあいまって急激な下落をする傾向があります。過去に起きたことは今後も起き得る可能性がある事象です。目の前で経験できたパニック売り『チャイナショック』。経験を糧にして市場と付き合っていかなければと1年経って改めて思う次第です。

カテゴリーから記事を探す