暗号資産の値動き

資産運用

株式会社AWARDの渡邉です。

暗号資産の値動き

に関して、2つのニュースに反応して大きな反応がありましたのでご紹介させていただきます。

1.リップル(XRP)がSEC訴訟で一部勝訴


リップル(XRP)がSECから訴訟され、長らく争っているのをご存じでしょうか。争点はXRPが証券であるかどうか。こちらが証券であるならば、証券を取り締まる法律に違反している、というのがSECの言い分でした。

今回のニュースで出たのは、米ニューヨーク南部地区連邦地裁での裁判で部分的に勝利したものとなります。2020年に米証券取引委員会から提訴された訴訟で、リップル社を支持する形で判決を下しています。機関投資家向けの販売は未登録の有価証券に該当するが、他のプログラム販売などは該当しない、という判決です。

こちらのニュースを受けて、XRPの価格は3時間半ほどで約75%の上昇をしました。XRPを持っていた方は、急に資産が増えて驚いたのではないでしょうか。また、他の有価証券に該当する可能性があるとされていたカルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)等も価格を上げました。暗号資産界隈にとっては良いニュースだったと言えます。

2.バイナンスが世界で従業員解雇


またこちらのニュースから約1日後に、暗号資産市場にとっては悪いと受け取られるニュースが出ています。それは世界最大手の暗号資産取引所の一つであるバイナンスでの人員削減です。

バイナンスも米証券取引委員会から訴訟されています。

米規制当局、大手暗号資産取引所を提訴

バイナンスでは先週に最高戦略責任者のパトリック・ヒルマン氏などの幹部が相次いで辞任しています。

報道によると、今週に入りより多くの重要社員が解雇され、カスタマーサービス部門が大きな影響を受けたとのことです。

過去6年間で世界中に約8,000人の人員を抱えるまでに成長したバイナンスですが、体制は盤石とは言えないようです。こちらが暗号資産市場にとってはネガティブニュースと受け取られ、全体的に主要な暗号資産は下落することになりました。

3.今後の目玉はETFの承認可否


さて、このようにニュースの影響で激しく上下する暗号資産ですが、今後の目玉ニュースはETFが承認されるかどうかです。

ビットコインETF申請相次ぐ

世界有数の資産運用会社であるブラックロック等が申請したビットコインETFが、正式に米証券取引委員会によって受理されたのが明らかになりました。これから45日間の審査プロセスに入ります。

また承認を後押しするためか、ブラックロックのCEOラリー・フィンク氏がCNBCにて『ビットコインは世界的な需要により国際通貨を超越する』といったことを述べています。

4.まとめ


暗号資産界隈で、大きなニュースがいくつか出ました。XRPの部分的な勝訴、バイナンスでの人員削減、そしてこれから進んでいくビットコインETFの審査。

XRPが数時間で75%もの上昇を見せたように、暗号資産は重要なニュースで大きく価格が動きます。ビットコインETFの審査の行方には特に注目しておきたいですね。承認されれば、世界中の投資家から暗号資産への資金の流入が期待できます。

審査期間を踏まえても2か月ほどで進展があるかと思われますので、注目しておきましょう。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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