株式会社AWARDの渡邉です。
米SECがCoinbaseとBinance USを証券法違反の疑いで訴えるなどにより価格が下落していた暗号資産。
しかし、
ビットコインETF申請相次ぐ
の報により、ここ1週間ほどでビットコインを始めとした暗号資産の価格が急騰してきています。
1.ビットコインETFとは
2.ビットコインETFを申請した運用会社
3.今後のビットコイン投資のポイント
についてご紹介させていただきたいと思います。
1.ビットコインETFとは
ビットコインETFとは、ビットコインの値動きに連動する上場投資信託のことを指します。上場投資信託になることで、投資家にとっては株式と同じように売買できる投資対象となり、大きなお金が流れ込む可能性が出てきます。
しかし、米国では過去数年間に渡って複数の企業が「ビットコインETF」をSECに申請してきましたが、再三に渡り否決されてきました。Bloombergによれば、ブラックロックの「ビットコインETF」の提出は、米国での現物ビットコインETFの申請として28件目にあたるとのことです。
つまり、過去の27件は認められずにきている、ということでもあります。
2.ビットコインETFを申請した運用会社
ここ1週間ほどでビットコインETFを申請したのは、
・BlackRock…約10兆ドルもの巨額の資産を管理・運用する世界最大手の資産運用会社
・WisdomTree…世界中で935億ドルの資産を運用
・Invesco…約1兆ドル超の運用資産残高を誇る世界有数の運用会社
・Valkyrie Funds…デジタル資産セクターに強い大手金融サービス会社、すでにNASDAQでビットコイン先物に投資するETFを運営
といった顔ぶれです。
やはりBlackRockがこのタイミングで申請を出してきたのが気になりますね。他の会社はBlackRockに追随して、という感じです。
BlackRockが規制当局がビットコインETFを認める上での、なんらかの秘密を掴んでいるのかもしれませんね。
3.今後のビットコイン投資のポイント
今回のビットコインETFはもちろんまだ認められたわけではありません。しかし、しばらく悪いニュースが多かった暗号資産の市場では、期待値から大幅な上昇へと繋がりました。
日本円ベースで見たときのビットコインの1週間での上昇率は約17%。年初からの上昇率は約97%にも上ります。
3万ドルの節目も一度突破しているので、今後の動きからは目を離せないところです。
規制周りの話やビットコインの信頼性に関する話題は色々とありますが、来年に控える大イベント、半減期の話も良く耳にするようになっています。
ビットコインの半減期とは「ビットコイン取引のマイニングに対する報酬が半減するとき」のことで、過去の半減期はビットコインの価格上昇のきっかけになってきました。
正確な日はまだわかりませんが、2024年2~6月頃に半減期を迎える模様です。ここ1年ほどは暗号資産市場の盛り上がりが期待できるかもしれません。
4.まとめ
ビットコインETFの申請ラッシュで、暗号資産市場は急回復しました。
良くないニュースが多かった中で、大手運用会社によるビットコインETF申請のニュースは、投資家にとって心強かったのでしょう。
数年に1度の大イベントであるビットコインの半減期も来年に控えています。引き続き暗号資産市場にも注目していきたいと思います。