株式会社AWARDの渡邉です。
TOPIXと日経平均株
と言えば、どちらも日本を代表する株価指数となります。バフェット氏が日本株に投資していきたい、と発言するなど世界からの注目が日本株に集まってきている今、改めて2つの指数の違いについて把握しておきましょう。
1.東証株価指数(TOPIX)とは
2.日経平均株価とは
3.各指数に連動する代表的な投資信託
といった流れでご紹介させていただきます。
1.東証株価指数(TOPIX)とは
東証株価指数(TOPIX)は、東京証券取引所に上場している銘柄を対象とした株価指数です。元々は東京証券取引所一部に上場している全銘柄が対象でしたが、東証の市場変更に伴い、現在はプライム市場を中心に、スタンダード市場などに区分変更となった旧一部上場企業も含まれている指数になります。
指数の計算は、時価総額加重平均方式によって行われており、各銘柄の時価総額を基に算出されます。
これにより、時価総額の大きな企業の株価変動が指数に与える影響は、小企業よりも大きくなります。最も影響が大きいのはトヨタ自動車の株価です。
2.日経平均株価とは
日経平均株価は、日本経済新聞社が算出する株価指数で、東京証券取引所に上場している225の主要銘柄を対象としています。TOPIXには2000銘柄以上が含まれているため、それに比べると厳選された企業の株価のみが反映されるようになっているということですね。
指数の計算方法は、225銘柄の株価を単純に足し合わせて225で割れば日経平均株価が算出される、というのが原則になっています。ただし、各株価には大きな差があるため、「みなし額面」という数値を使って各株価の調整が行われる他、「除数の修正」が行われ連続性が保たれています。
日経平均株価の場合は、時価総額ではなく、株価が高い銘柄ほど指数に与える影響が大きくなります。具体的にはユニクロやGUを運営するファーストリテイリングが最も大きな影響を与えるようになっています。
3.各指数に連動する代表的な投資信託
TOPIXに連動する代表的な投資信託には、
があります。この投資信託は、TOPIXに連動するように運用されるため、TOPIXの動きに比例して投資成果が上下します。毎年かかる信託報酬は、0.143%以内、現在の純資産額は700億円ほどです。
一方、日経平均株価に連動する代表的な投資信託には、
があります。こちらの投資信託は、日経平均株価に連動して投資成果が上下します。信託報酬は0.143%以内、純資産額は約840億円ほどになります。
ローコストで日本株に分散投資する手段として、こうした指数に連動するインデックスファンドなども上手く利用したいところですね。
4.まとめ
TOPIXと日経平均株価は、どちらも日本株の代表的な指数ですが、対象銘柄や計算方法が異なります。TOPIXは大企業の影響が強く、日経平均株価は株価が高い銘柄の影響が強くなります。
また、各指数に連動する投資信託を利用することで、投資家は簡単に日本株市場への投資ができます。好みに合わせてローコストなインデックスファンドの利用などを検討すると良いでしょう。
TOPIXも日経平均株価も日本株市場の動向を把握する上で重要な指標となりますので、それぞれの特徴を理解して活用していきましょう。