日本の金利の過去と今【資産運用】
2016.7.24

株式会社AWARDの渡邉です。最近IT業界で長く勤めてこられた方の家計のご相談をお受けする機会があったのですが、その中で時代の変化という話が出てきたのでコラムでも書いてみたいと思います。

IT業界というのはここ40年くらいで発達してきた業界だそうですが、日本では少し古い技術がそのまま使われていることが多いそうです。それは過去に蓄積してきたノウハウが新しい技術を使うことにより活用できなくなってしまうから、といった理由があるようですね。特にシステムが止まってしまうと困る金融業界などでは、より便利な新しいシステムが開発されても中々そちらへの移行というのは進まず、すでに動作が安定している古いシステムが使われ続けるそうです。ただ、その方としては新しいシステムを試行錯誤しながら導入して少し先の未来が良くなるのであれば、そちらを積極的に使っていく方が良いのではないか、と日々考えることがあると仰っていました。

昔から培われて来た考え方というのは確かに安定しています。しかし、今の時代に対してその古い考え方をそのまま適応していくのが本当に最善の選択なのか、というのは疑問を持っても良いのではないでしょうか。例えば、郵便局の郵便貯金。昭和49年頃の定期貯金ですと、金利が8%もつく時代がありました。10年ほど郵便貯金で寝かしておけば2倍近くまでお金が殖える時代だったということですね。これに対して今のゆうちょ銀行の定期預金の金利は0.01%。実にその時代の金利の800分の1になります。1000万円預けていたとしても、10年間で1万円しか殖えません。ご両親からお金はゆうちょ銀行に預けなさい、とにかく貯金しなさい、と言われてきた方も多いと思うのですが、実はご両親が働かれていた時代は、それがお金を殖やすのにとても有利な方法だったという理由があるということですね。

昭和49年ですと今から42年前になります。42年前と同じ方法を今続けるだけで、本当に少し先の未来に豊かになれそうでしょうか。冷静に考えてみれば、そのままでは過去に同じ行動をとってきた方と同じようにはいかないことがお分かりになるかと思います。では今とるべき最善の行動はなんなのか。過去の日本のように資産が殖えていく国にお金をおくのでも良いでしょうし、そういった国に対して日本から投資を行うのでも良いでしょう。ただ過去の流れに沿ってそのまま生活を送っても、42年前の方々が豊かになってきた道はもう歩めない、というのはしっかりと意識していくべきなのではないでしょうか。時代が刻一刻と変わっていく中で、自分自身の考え方が変わらないというのは実は大きなリスクであると思います。ぜひご自身でも考えてみてください。

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