S&P500はなぜ人気?

資産運用

株式会社AWARDの渡邉です。

S&P 500は、アメリカの主要な株価指数の1つであり、多くの投資家にとって魅力的な投資先です。日本の証券会社の投資信託の人気ランキングでもS&P500に投資ができる商品が1位になっていることが多く、アメリカ以外の国からも資金が流入していることがわかります。

今回は、S&P500が投資先として人気がある理由を、

1.市場の幅広さと流動性

2.運用コストの低さ

3.安定した長期的なリターン

といったテーマでまとめてご紹介します。

1.市場の幅広さと流動性


S&P 500は、アメリカで上場している500社の大企業の株価を反映する指数です。幅広い企業群に投資しているため、市場の動向を理解するためにS&P 500の値動きを参考にしている投資家は多いです。

大企業の株価を反映しており、流動性が高く取引しやすいため、株式投資初心者からベテラン投資家まで幅広い層から支持を受けています。

次にご紹介するETFの存在も大きく、S&P500へと投資ができるETFに優秀なものが揃っているというのもあります。

2.運用コストの低さ


S&P 500は、上場投資信託(ETF)の形で取引されることが多く、その運用コストが比較的低いことが特徴です。ETFは、複数の銘柄に対して分散投資することができ、投資家は手数料の負担を低く抑えることができます。少額の資金からでも投資ができるため、多くの投資家から支持を受けています。

代表的なS&P500のETFとしては、

SPY:時価総額3643億ドル、経費率0.09%

IVV:時価総額3027億ドル、経費率0.03%

VOO:時価総額2796億ドル、経費率0.03%

などが存在します(2023年3月3日時点のbloomberg参照)。どれも日本円に直すと35兆円以上の規模のETFであり、市場でも活発に売買されています。

日本でも証券コード1547の上場インデックスファンド米国株式(S&P500)などは、信託報酬0.06%という優秀なETFとなっています。他にも多数の手数料が安い投資信託商品として販売されているので、アクセスしやすい投資対象なのもS&P500が人気を集める理由の一つです。

3.安定した長期的なリターン


そして、なんと言ってもS&P 500の最大の魅力は、過去の長期的なリターンが安定していることでしょう。アメリカの主要な企業の株価が反映されるため、アメリカ経済の成長とともにS&P 500のリターンも上昇する傾向があります。

また、S&P 500に含まれる株式からは、定期的に配当金が支払われるため、その分を再投資することで長期的なリターンを得ることができます。

2023年1月末までの30年間で配当も含めた円建てのS&P500の平均リターンを見ると、年利+10.0%と素晴らしい成績を残しています。30年前に100万円をS&P500に投資をしていたら、1756万円になっていたことになります。

まとめ


S&P 500が投資先として人気がある理由は、市場の幅広さと流動性、運用コストの低さ、安定した長期的なリターンが挙げられます。

投資家は、少額の資金からでも手軽に投資できるETFや投資信託を通じてS&P 500に投資することができます。歴史的にリターンを残してきた指数であることは、長期目線の投資家にとっては好ましい投資対象であると言えるでしょう。

今回はS&P500への投資のデメリットについてはお伝えしませんでしたので、次回はあえてS&P500への投資のデメリットについてご紹介させていただきます。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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