株式会社AWARDの渡邉です。
株式投資の中でも勝ちやすいものにIPO (新規公開株)があります。
1.IPOとは?
2.IPOと未公開株の違い
3.なぜ利益が出やすいのか
といった流れでご紹介させていただきます。
1.IPOとは?
まずIPOとは何の略なのでしょうか。こちらはInitial Public Offeringの頭文字を取ったものです。新しく市場に公開される株式という意味を表していることになります。具体的には、株が証券取引所に上場し一般の投資家に対して売り出されることで誰でも取引ができるようになることを指します。
IPOへ投資を行いたい場合、市場に正式に公開される前に『株を買う権利』を抽選で手に入れる必要があります。そして運良く抽選で当たった場合には、上場した日の最初に付く株価(初値)で株を売る事ができます。
簡単に言うと、『上場する前に株を手に入れて、上場日に売る』という流れになりますね。ただし、個人投資家は抽選で当たらなければ投資に参加できませんので、参加の時点で運も必要になります。
2.IPOと未公開株の違い
たまにIPOと未公開株を取り違える方もいらっしゃるのですが、IPOは証券会社、監査法人などが間に入り、段取りを作って企業の株が市場で売買されるようになる正式な株式上場です。未公開株などのように詐欺にあったりすることはありません(値段が下がる可能性があるのは詐欺とは異なります)。
こうしたIPOですが、企業にとってのメリットはなんなのでしょうか。それは上場することで金融市場から資金調達を行うことが可能になることです。
自社の株が社会的に値段が付いた価値のあるものとして認知されることになりますので、新規に株を発行することでも資金調達ができるようになります。また上場することで知名度が上がりますので、社会的な信用を高めることができるといったメリットもあるでしょう。会社に対して元々出資していた方々は、上場で株式に値段がつくことで大きな利益が出る場合もあります。
3.なぜ利益が出やすいのか
一方で投資家にとってのIPOの魅力は過去の実績を見る限り、高い確率で当選したら利益が出るという点でしょう。株式の新規公開というのは、その会社にとっても市場にとってもお祭りのようなものなので多くの資金が集まり価格が上がりやすいんですね。
例えば2022年の例などですと、新規上場したIPO銘柄は91社ありました。そのうち初値(市場で最初に取引された価格)が公開価格(市場に上場する前に一般投資家が買える価格)を上回った確率は79%でした。
つまり全ての銘柄を購入することが出来ていたら(実際にはそんなに当選することはありませんが)79%の確率で利益が出るということです。これでも例年よりは勝率が低めだったので、いかに勝ちやすい投資かがわかります。
なお、2022年のIPOの初値売りで最も利益が出たのは、INFORICHで+59.1万円でした。公募価格である4,600円で購入して、初値である10,510円で売るだけで、+128.5%の利益が取れたことになります。
抽選で当たらないと買えないIPO株ですが、とても魅力がある投資です。ぜひ証券会社を開いて挑戦してみてはいかがでしょうか?