株式会社AWARDの渡邉です。
仮想通貨(暗号資産)であるビットコインが好調です。
1.2022年11月7日ぶりの20,000ドル
2.上昇の原因は?
3.悪材料には注意
といった流れでご紹介させていただきます。
1.2022年11月7日ぶりの20,000ドル
ビットコインは2023年1月14日に3ヵ月ぶりに20,000ドルを回復しました。
2023年の年初からの上昇率を見ると、わずか2週間で25%超の上昇になっています。同期間での米国株式の指標であるS&P500指数の上昇率が5%程度ですから、ビットコインの上昇がいかに力強いかがおわかりいただけるのではないでしょうか。
ちなみにビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨イーサリムも2023年1月16日現在で年初から29%の上昇を示しています。仮想通貨市場全体が回復してきている様子が見て取れます。
2.上昇の原因は?
さて、こうした上昇の要因ですが、
・悪材料の出尽くし
・米CPIの低下
・2024年3月下旬に迎える半減期
といった要因があります。
昨年の仮想通貨市場はかなり厳しいものでした。インフレによる米国の金利の上昇に伴い売り込まれ、11月には大手取引所であるFTXが破綻し、市場は大いに混乱しました。
2022年の1年間ではビットコインの価格は3分の1にまで低下していたため、今回の上昇も下がりすぎたビットコイン価格が反発しただけ、と見ることもできます。
ただし、米国ではインフレ率が低下してきており、利上げのペースも鈍化していく流れになっています。昨年の巻き戻しと考えると、今年のビットコイン価格は堅調かもしれません。
なお、ビットコインは半減期というマイニング報酬が減るタイミングに向けて価格が上昇する傾向があります。次の半減期は2024年3月になる見込みですが、そこに向けて大相場が動き出している、と中期目線で見ることもできるでしょう。
3.悪材料には注意
順調な滑り出しとなった2023年のビットコインですが、昨年のFTXの破綻のような大きな悪材料が出てくれば、すぐに崩れてしまうこともありそうです。長い低迷期を乗り越えた投資家が現在のビットコイン保有者には多いでしょうから、下落への耐性は以前よりは強まっているとはいえ、突然大きな材料が登場するのが、仮想通貨市場の特徴でもあります。
過信はすることなく、ポートフォリオの一部として考えていきましょう。
過去の最高値はドル建てでは約64,000ドル、円建てでは約730万円。現在はまだドル建てで約21,000ドル、円建てで約270万円です。
最高値を更新するような大相場が始まったとするならば、まだまだ今回の上昇はスタート地点です。今後の様子をチェックしていきましょう。