日銀の金利操作限界に

資産運用

株式会社AWARDの渡邉です。

日銀の金利操作が限界を迎えつつあります。

1.日銀の役割

2.長期金利の許容幅と金利調整

3.来週は日銀の金融政策決定会合

といった点についてご紹介させていただきます。

1.日銀の役割


日銀の役割は大きくわけて3つあります。

・日本円の発行

・日本政府のお金の管理

・金融政策の立案と実行

です。この中でも市場に大きく影響を及ぼすのが、金融政策の立案と実行です。

2.長期金利の許容幅と金利調整


日銀の金融政策の中で、長期金利の変動をコントロールするというものがあります。現在では長期金利の変動許容幅を±0.50%と定めています。この変動許容幅は、2022年12月の金融政策決定会合で広げたばかりです。

この政策変更に伴い、日銀内で金利調整を担う金融市場局は2023年1-3月の長期国債の買入れについて月間の買入金額を9兆円程度となるよう増額しています。

そんな中、日銀は2023年1月12日、13日と連続で長期金利の調整のために国債の買入れを行いました。その規模は、1月12日が4.6兆円1月13日が5.0兆円と、2日間で9.6兆円に上っています。国債の買入れ額としては、2日間連続で過去最高を更新してしまいました。

長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは一時0.545%まで上昇しており、金利上昇に対抗するための国債買入れだったと言えます。

ここで日銀は2点において、自らが定めた金利調整ルールの限界を迎えていることが分かります。

・月間の国債買入金額の目安の9兆円を2日間で超えてしまった

・長期金利の変動許容幅である±0.50%を市場で超える事象が起きている

こうした点を踏まえると、2022年12月に変更したばかりの金融政策ですが、次の金融政策決定会合で再度変更がある可能性も高まっているのではないでしょうか。

3.来週は日銀の金融政策決定会合


次回の金融政策決定会合は、1月17-18日にかけて行われます。来週の火曜日と水曜日ですね。今後の金融政策の内容は、18日の水曜日の昼頃に発表される予定です。

世界の金融当局の多くが、昨年は大幅な利上げを実行してきました。そんな中で低金利を維持してきた日銀ですが、市場からの圧力に徐々に押されてきている印象を受けます。

日銀の定めたルール内での金利コントロールが難しくなっているのに加えて、物価の上昇が足元で顕著になっていることから、物価の上昇を抑えるために金融政策を変更するべきでは、という議論も起きている状態です。

現在の日銀は市場からの圧力に対して、力づくで抵抗をしているような状態です。この姿勢を崩さずに押し切れるのかどうか注目です。日銀が金融政策を変更して言った場合には、為替の動きもかなりあるでしょうから気を付けておきましょう。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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