株式会社AWARDの渡邉です。
本日2023年1月4日は、大発会です。
大発会とは、証券取引所の年始の最初の取引日に行われる催事のことで、一般には催事の行われる年始の最初の取引日そのものも「大発会」と呼びます。
つまり、本日より日本の株式市場では2023年の取引が始まるということになります。今回のコラムでは、
1.年末年始の相場の動き
2.2023年のイベント
3.今年の相場への向き合い方
といった流れで今年の相場について考えてみましょう。
1.年末年始の相場の動き
年末年始は、日本の株式市場は閉じていますが、海外の市場はすこし早くから動き出しています。
例えば、米国市場では1月3日より市場が始まっており、代表的な指数であるS&P500は-0.40%でスタートしています。
また、昨日は為替で大きめの動きがあり、1月3日の10時頃に1ドル=130円を割り込み、久々に1ドル=120円台をつけました。ドル円が120円台をつけたのは2022年の6月3日以来でしたので、7か月ぶりに120円台に戻って来たことになります。
現在は1ドル=131円前後で推移しています。
2.2023年のイベント
そんなスタートを切っている2023年の市場ですが、すでに決まっているイベントとしてはどのようなものがあるでしょうか。時系列でいくつか並べてみますと、
1/22 中国春節
3/8~ WBC開催
4/8 黒田総裁任期満了
5/19~ 広島サミット
9/8~ ラグビーワールドカップ開催
といったものがあります。今年は米国も日本も大きな選挙の予定はありません。日にちは決まっていませんが、インドの人口が中国を抜くのが2023年のことだと予想されています。
市場としては黒田総裁の任期満了にあたって、後任がどなたになるのかは、大きな注目を集めるでしょう。
3.今年の相場への向き合い方
このように大きく相場を左右するイベントで、すでに決まっているものは多くはありません。
ただし、ロシアとウクライナの情勢はまだ落ち着いていませんし、権力を集中させてきた中国の習近平氏の動向も気になるところです。
昨年はS&P500の下落率が金融危機のあった2008年以来で最大でした。1900年以来で見ても6番目となる下落率だったとのこと。株価の下落、金利の上昇によって株式も債券も投資妙味が増していますが、不安定な状況は続きます。
リスクは取らないことは、それ自体がリスクです。とはいえ、過剰なリスクを負うのは避けることを意識しながら、ご自身の望む未来に近づいていきましょう。