株式会社AWARDの渡邉です。
2022年10月13日現在ドル円の為替レートが146円を超えて147円に接近してきました。1998年につけたドル円の高値である、
1998年8月:1ドル=147.63円
といった数字も現実のものとして近づいてきました。
また、同時に株安も進んでいます。本日は、
1.為替介入はあるか
2.今後のドル円相場
3.今が株式の買いどき?
といった流れで書かせていただきます。
1.為替介入はあるか
前回約24年ぶりのドル売り円買いの為替介入が行われたのは、ドル円の為替レートが1ドル=145円を明確に突破した2022年9月22日のことでした。
この為替介入が行われた1ドル=145円は強く意識されるラインとなり、ここ3週間ほどのドル円の為替レートは145円付近まで戻っても146円を抜けるということはありませんでした。
そんな中、昨日1ドル―146円を一気に超えてくることになったので、また為替介入が行われるのではないか、という思惑は市場関係者の間でもあることでしょう。
前回の介入では、1ドル=145円を超えたから介入したのではなく、為替の過度な変動を抑えるために行われた介入である、ということが政府によって強調されていました。
『過度な変動』
という曖昧なライン。次はどこで過度な変動という判断をするのか、というのが注目されます。
2.今後のドル円相場
今後のドル円相場に関してですが、本日(2022年10月13日)の日本時間21:30に発表される米国の9月のCPI(消費者物価指数)も大きな影響を与えうる指標です。
現在、米国の金利は上昇の一途を辿っており、ここ最近は10年国債の金利が4%前後になっています。この米国の金利の上昇は、物価の上昇を抑えるためには経済をある程度犠牲にしてでも金利を上げていくという強い意志をFRBが示しているからです。
米国のインフレが落ち着いてくれば利上げのペースも落ち、景気の減速の際には利下げも議論されるようになるでしょう。つまり、
米国のインフレ率⇒米国の金利⇒ドル円の為替相場
というように影響が波及していくため、本日の夜に発表されるCPIも非常に重要である、ということですね。
3.今が株の買いどき?
さて、こうした混乱の中、全世界的に株式も下落しています。
米国の指標であるS&P500やNASDAQを年初来からの下落率で見ると、
S&P500:-25.34%
NASDAQ:-34.21%
となっています。また日本の指標である日経平均やTOPIXは、
日経平均:-9.91%
TOPIX:-7.94%
となっています。
『今後も景気の悪化は続く』『大きな株価の下落が来る』と見る向きもありますが、悪いときほど悲観論に傾きがちなものです。
株式市場は超長期でみると右肩上がりですので、長く投資をするつもりであればいつ買っても良いのですが、《安く買って高く売る》というのは投資における利益の出し方の基本でもあります。
今、積立投資をしている方は中断せずに続けて欲しいと思いますし、一括投資をする機会を待っていた方は今がある程度の資金(全てではありません)を投入するチャンスと考えることもできるのではないでしょうか。
世の中が悲観論に傾いているときこそ、投資のチャンスがある、というのをぜひ意識してみてください。