株式会社AWARDの渡邉です。
昨日、ドル円の為替レートが1ドル=125円をついに超えました。2度目のチャレンジでしっかりと125円の心理的節目を突破してます。
色んな方から、今からでもドルを買った方が良いのか?といった質問が来たのですが、その答えはYesかな、と思います。円安になってから買うと資産を守る効果は薄れますが、これ以上の円安に対抗する手段になります。
さて、こうしたドル高とともに気にしたいのが、日本の金利です。米国の利上げに対して、日本の日銀は打ち手がなく、金利差拡大⇒円安、となっています。しかし、日本の金利水準もすこしずつではありますが、影響を受けています。
銀行の預金は変わらず
日本のメガバンクなどの普通預金金利は、現在0.001%といった水準にあります。1000万円預けたとしても、1年間にもらえる利子は100円にすぎません。
ちなみに定期預金の金利を見ても、0.002%といった表記がされているのを見かけます。1000万円預けて200円の利子が1年間にもらえるということですね。1000万円というまとまった金額を預けたとしても、銀行ではほとんど利子がつきません。1回でもATMを時間外に利用したら、1000万円に対する1年間分の利子が消えてしまう水準です。
個人向け国債
さて、銀行よりも利子がもらえて、それでいて銀行よりも安全性が高い、という商品が存在しています。それは、個人向け国債です。銀行というのは、国が管轄する金融庁の傘下にある一企業です。預金保険制度で1人あたり1行につき1000万円までの預け入れは守られていますが、それ以上の金額に関しては保証されていません。
一方で個人向け国債は、すべての金額が日本という国によって保証されています。もちろん日本という国がなくなってしまえば、日本国債も安全な資産ということはできなくなりますが、国の保証があるという点において最も安全性の高い投資商品といっても過言ではないでしょう。
金利が上昇中
さて、この個人向け国債ですが、最低金利は0.05%と定められています。ここしばらくの低金利下で、最低金利が継続してきていたのですが、昨年末からの米国の金融引き締めに伴い、やや金利が上昇しています。
『変動10年』という商品は、金利環境を一部反映して保有期間中でも金利が変動する仕組みになっています。ちなみに現在は年利0.13%という金利が適用されています。銀行の普通預金金利が0.001%ですから、安全性のより高い個人向け国債を購入することでも、130倍の金利を得ることができることになります。
1000万円で個人向け国債を購入して、年0.13%の利子がつくと、1年あたりもらえるのは13,000円。銀行預金よりは、だいぶ良いですよね。銀行や証券会社の多くで1口10,000円から取り扱いをしてますので、ぜひ検討してみてください。
現在みたいな円安、インフレ傾向にあるときには、すこしでもお金を守る手段を考えたいですよね。今回は日本の個人向け国債について取り扱いましたので、次回は円安の備えにもなる外国の債券などについてご紹介したいと思います。