ヒンデンブルグオーメン

資産運用

株式会社AWARDの渡邉です。

3日前の11月18日、ヒンデンブルグオーメンが点灯しました。このヒンデンブルグオーメンというのは、米国市場の株価急落を予兆するシグナルとなります。

本日はこちらのヒンデンブルグオーメンについて取り上げてみましょう。

ヒンデンブルグオーメンとは?


ヒンデンブルグオーメンは米国の物理数学者ジム・ミーカにより考案されたと言われているテクニカル指標の一種です。

条件値によってシグナル点灯の有無は若干かわりますが、eワラント証券株式会社で毎日更新してくれている投資情報では、下記の条件を満たすとヒンデンブルグオーメンの点灯としています。

条件1:ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と安値更新銘柄の数がともにその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.2%以上

条件2:NYSE総合指数の値が50営業日前を上回っている

条件3:短期的な騰勢を示すマクラレンオシレーターの値がマイナス

条件4:高値更新銘柄数が安値更新銘柄数の2倍を超えない

こちらの条件を、直近の11月18日に満たしたことになります。

信憑性はどのくらいあるのか?


ではヒンデンブルグオーメンが確認された後にはどんなことが起こるのでしょうか?過去のデータによると、

・77%の確率で株価が5%以上下落

・パニック売りとなる可能性41%

・株式市場が重大なクラッシュとなる可能性24%

とされています。ちなみに有効期間はおよそ30営業日とされていますので、約1ヵ月ほどで株式市場が大きな下落をする可能性を示してくれる指標と考えれば良いでしょう。

ちなみに2020年中は1回しか発生しませんでしたが、発生したのは2020年1月28日のことでした。この後に新型コロナウイルスの感染拡大に伴う恐怖感から2~3月にかけて激しい株式の暴落があったのは記憶に新しい方もいるでしょう。

暴落に備えるには?


さて、ではヒンデンブルグオーメンが点灯したら、株式はすべて売り払っておくのが良いのでしょうか。

それはちょっと極端な考え方かもしれません。ヒンデンブルグオーメンが発生したとしてもパニック売りや重大なクラッシュにはならない可能性が50%以上ありますし、結局のところ株式市場は暴落後でも回復することを過去のデータは示してくれているからです。

しかし、もし自分がリスクを取り過ぎている、と感じる方は資産の持ち方をすこし変えてみるのは良いかもしれませんね。例えば現金比率が極端にすくない場合には現金比率を高めてみたり、レバレッジをかけた商品ばかりを持っていたら、レバレッジがかかっていない商品に組み替えるですとかはリスクを低減させる上で有効です。

必ずくるわけではない暴落ですが、いざ来たときの動揺を抑えるためにも少し慎重な投資を心がけても良いかもしれませんね。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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