株式会社AWARDの渡邉です。
今週は2つの資産が最高値を更新しました。それは、
米国株とビットコインです。
それぞれについて現在の様子についてチェックしてみましょう。
米国株式
米国株式は、今週S&P500もダウ平均株価も最高値を更新しました。
2021年10月23日現在の価格は、
S&P500 4544.90(+22.81%)
ダウ平均株価 35,677.02(+18.04%)
となっています。()で書いてある数字は年初来での成長率です。つまり、単純に今年の始めに米国株を買っていたなら、現在までに+20%前後のリターンを得られていたということですね。
今後米国の金融政策は引き締めの方向に進んでいくと言われており、それは株式市場にとってはマイナス要因だとされています。しかし、それ以上に米国企業の決算が好調なことが株価の上昇を後押ししています。
日本の株価が金融所得に対する増税の話題などで振るわないのに比べると、対照的な値動きとなっています。
ビットコイン
ビットコインも今週は最高値を更新しました。株式ともある程度連動するのが興味深いところです。株式市場が好調だと投資家の資産も膨らんでいる状態になりますので、暗号資産にも買いは入りやすくなる傾向になります。
ビットフライヤーでビットコイン現物のチャートを見てみると一時期ビットコインの価格は760万円を超えました。それまでの最高値は今年の4月頃につけていた700万円ほどですから、半年ぶりに最高値を更新したことになります。
ビットコインに関しては1年前の価格と比較すると興味深いのですが、2020年の10月半ばの価格は約130万円ほどでした。たった1年間で約6倍になっているわけです。
今回の最高値更新は10月19日に米国に上場した「プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF」が大きなきっかけになりました。
こちらは米国初となるビットコインに連動した上場投資信託(ETF)で、初日の売買代金は10億ドル(約1140億円)近くに上ったとのことです。
ビットコインへの投資がETFを通じて行えるようになるというのは、金融業界にとって大きなニュースになります。日本の投資家としてもビットコインの売買益が雑所得とならずに投資が行えるようになるため、価値のある一歩と言えるでしょう。
ただし、今回のETFはビットコイン先物のETFです。先物といった商品の性質上、売りから入る取引も可能なため、今後も上昇するばかりとは言えないと思われます。
2021年10月23日現在の価格は、
ビットコイン 約685万円
です。週の半ばにつけた最高値よりはすでにかなり落ちてきています。すこし慎重な取引が必要なタイミングかもしれませんね。
バランスの良い投資を
米国株もビットコインも今のところ2021年は良い年だったと言われそうです。ただし、この状態はずっと続くわけではありません。株式やビットコインのような暗号資産を持つ上で重要なのは、資産価格が変動することを理解しておくことです。
実際に今年の中でもビットコイン価格は4月につけた700万円ほどの価格から7月半ばには半値である350万円前後まで落ち込みました。こうした価格変動に耐えられない、と思う方は投資をしないか、少額の投資に止めておくべきでしょう。
米国株式もビットコインほどではないにせよ、変動は受け入れなければいけない資産です。良いときばかりに目を向けるのではなく、悪いときも受け入れながら投資には向き合うことをお勧めいたします。