株式会社AWARDの渡邉です。
年間40万円までの枠が定められている『つみたてNISA』。この年間40万円という制度上のルールがあるため、月々の積立設定額は33,333円が上限となります。
もうすぐ10月に入りますから、この上限で残りの3ヵ月で積み立てられる金額は99,999円になりますよね。もう年末も近づいてきているし、始めたいけど来年にしようか、と思っている方もいるかもしれません。
ボーナス設定の存在
しかし、つみたてNISAの40万円の枠は、実は年の途中から始めた場合でも使い切ることが可能です。なぜならば、ボーナス月設定ができる金融機関があるため、残った3ヵ月の中でボーナス月設定で多く積み立てることで枠を使い切ることが可能だからです。
例えば残りの月が3ヵ月しかない場合は、
33,333円×3ヵ月=99,999円
なので、1年間の枠の上限である400,000円から差し引いた
400,000円-99,999円=300,001円
をボーナス月設定で追加で積み立てることで枠を満額まで使いきれるイメージとなります。
ネット証券での設定
例えばSBI証券や楽天証券では、下記のような解説ページが設置されています。
新しい機能がたくさん!つみたてNISAかんたん操作ガイド(SBI証券)
【投信積立】積立のボーナス設定を活用しましょう!(楽天証券)
リンクで飛べるようになっているので、中もチェックしていただければと思います。ただし、各証券会社で設定上の注意事項はあるようでして、楽天証券の場合は、
・つみたてNISAにて、毎月の積立設定額が33,333円の場合はボーナス設定ができません。
・つみたてNISAにて、積立設定額が年間40万円を超えるボーナス設定はできません。
・つみたてNISAの毎日積立はボーナス設定ができません。
といった注意事項が書いてあります。また人気の楽天カードを利用した積立投資をやっている場合もボーナス設定ができないようです。
これらを総合して考えると、10月からつみたてNISAを始めて年間40万円の枠を使い切るには、
・月々の設定を30,000円
・ボーナス設定を310,000円
にするなどが良さそうですね。
今年の枠は今年のうちに
NISAやつみたてNISAでは、毎年個々人に非課税の枠が与えられています。今年が終わり来年になれば、今年あったはずの非課税枠はもう二度と使うことはできません。
つみたてNISAの非課税枠は年間40万円。非課税期間である20年間の間に投資したお金が増えて140万円になったとしましょう。本来課税口座であれば100万円の利益に対して20万円ほどの税金がかかってしまうところですが、つみたてNISAの枠を使って投資ができていた場合は税金がかかりません。
せっかく一人一人に与えられている枠ですから、有効に活用していきたいですね。ぜひまだつみたてNISAをやっていない方は、今からでも今年のうちにつみたてNISAを始めてみてはいかがでしょうか。