《1929年》暗黒の木曜日

資産運用

株式会社AWARDの渡邉です。

1929年。この年になにが起こったかをご存じでしょうか。世界的な大不況である世界恐慌に繋がる株価の暴落が起こったのがこの年になります。

現在米国の株式は非常に人気が高いですが、1929年になにが起こったのかは投資家としては知っておいても良いのではと思います。

1920年代の株式ブーム


今でも米国を代表する株価指数であるダウ工業株平均は、1920年代にもすでに存在していました。

1920年代半ばから上昇を続けたダウ工業株平均は、1928年から1929年にかけてさらに速度を上げて駆け上がり、米国に投資ブームを起こしていました。ダウ工業株平均は1929年までの6年間で上がり続けて、当初の約5倍になり、1929年9月3日には最高値である381.17をつけました。

しかし、1929年10月24日の暗黒の木曜日をきっかけに事態は急転します。たった1ヵ月の間に株価は急降下し、下がり初めから見れば17%下落しました。大暴落のあとに一旦は反発もしましたが、経済は混乱し1932年7月には最安値である41.22ドルをつけることになりました。

たった3年足らずの間に、株価が約89%も下落したことになります。

靴磨きの少年


第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの父親であるジョセフ・P・ケネディは、1920年代の好況期に株式や不動産投資で莫大な資産を築いたことで知られる有名な投資家・実業家・政治家となります。

彼は1929年10月の株価大暴落を正しく予知することで、いち早く撤退の決断を下し、莫大な資産を守り抜きました。そして、その築いた資産を元に政治の世界でも大きな力を手にすることになりました。

このジョセフ・P・ケネディが株価の暴落を予知した際の逸話として靴磨きの少年の話があります。

『ウォール街で靴を磨いていた少年が株式の取引の話をするのを見て、株式市場はそろそろ危ないと気づいた』

という逸話です。作り話という説もありますが、市場が熱狂している状態を示す良い例え話なのではと思います。

回復にかかったのは約25年


さて、1929~1932年にかけて大暴落した米国の株価が最高値を更新するまでにはどのくらいのときがかかったと思いますか?なんと高値を更新できたのは約25年後の1954年でした。

投資したお金が元の価格を取り戻すまでに四半世紀かかったと想像すると恐ろしくないですか?現在の米国株は割高ではあっても当時のような熱狂状態にあるとは言えないと思いますが、過去にこうした暴落があったことは知っておいても良いでしょう。

ちなみに、世界恐慌時に米国の株価が回復するのには約25年かかったことをご紹介しましたが、それ以上に回復に時間がかかっている市場が身近にあります。それは日本の株式市場です。

1989年の年末につけた日経平均株価の高値は未だに超えられていないので、約32年経っても高値更新できていないということになります。そのうち日経平均株価も高値更新するときは来るのでしょうが、最終的にどのくらい時間がかかるかについては興味深いところです。

歴史を知ることは、今後起こりうるリスクに備えることにも繋がります。ぜひ参考になさってみてください。


執筆者:渡邉亮

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