株式会社AWARDの渡邉です。
皆さん資産運用の目標は決めてらっしゃいますか?最近は投資をやっている方が増えていますが、明確に目標リターンを決めて投資をしている方は意外と少ないかもしれません。
そこで、今回は今あるお金を何倍か増やす際に、いったいどのくらいのリターンが必要なのかについて、ご紹介していきたいと思います。
10年で資産を殖やす
長期投資の基準として10年というのが一つの区切りとしてあります。そこで10年間で資産をX倍にするにはY%のリターンが必要か、というのを計算した結果をみていただきます。1年複利での計算で、CASIOが運営している
というサイトを利用させていただきました。結果としては、
《10年間で資産をX倍にするためにはY%のリターンが必要》
X:2 Y:7.2
X:3 Y:11.6
X:4 Y:14.9
X:5 Y:17.5
X:6 Y:19.6
X:7 Y:21.5
X:8 Y:23.1
X:9 Y:24.6
X:10 Y:25.9
このような結果となりました。10年間に資産を10倍にするには25.9%の年利が必要、ということになりますね。かなり大きなリターンが必要かと思いきや、意外と手が届きそうという印象を持った方も多いのではないでしょうか。
複利の力
10倍というと利益は+900%ということになります。25.9%のリターンでは、単利だったら10年間で+259%にしかなりません。それが+900%に届く、というのが複利の力ということになるわけです。
投資の世界で有名な法則の一つに『72の法則』というものがあります。こちらの法則は72を複利の利率で割ると資産が倍になる年数がわかる、というものです。例えば年利6%であれば、72÷6=12となり、12年でお金が倍になる計算です。
この法則によると、年利24%であれば3年で資産は倍になることになります。となると、年利24%で9年間あれば2倍×2倍×2倍=8倍に資産が殖える計算になりますから、年利25.9%の複利で10年間あれば資産が10倍になる、というのもしっくりくるのではないでしょうか。
年利25.9%のリターンはあり得る?
さて、ここまで書かせていただきましたが、年利25.9%のリターンなんて、ホントにあり得るの?と思う方もいらっしゃることでしょう。なかなかハードルは高めなリターンなのですが、このリターンが出せる投資は存在しています。
例えば上場後からの複利リターンでみると、Amazon、Facebook、Googleあたりは年利25.9%を超えるリターンを叩き出しています。また、トレードで高いリターンを目指している方にとっては年利25.9%というのは、さほど高い目標ではないかと思います。
ただインデックス投資を継続するだけでは、10年で資産を10倍にするというのはほぼ不可能ですが、個別株やレバレッジをかけた投資など、より高いリターンを目指す工夫をすると達成可能な目標ということになるでしょう。
ただし、世界一の投資家と言われているウォーレン・バフェット氏の生涯の平均年利が20%ほどですから、10年で資産を10倍にするというのは一般論としてはかなり高めの目標だということは知っておくと良いのではないでしょうか。