株式会社AWARDの渡邉です。
投資をしていると見かけることのあるMSCIという言葉。例えばMSCIコクサイに連動する投資成果を目指します、といった説明書きがある投資信託などがたくさん存在しています。
MSCIと言われてもピンとこない方は多いと思いますので、MSCIとはなにかについてご紹介していきたいと思います。
MSCIとは
MSCIとは、Morgan Stanley Capital International=モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が算出・公表する指数の総称となります。
・先進国
・新興国
・フロンティア市場(経済発展の初期段階にある途上国)
の約70カ国・地域の株式市場をカバーしています。
代表的な指数としては、先進国と新興国の大型株、中型株から構成される《MSCI All Country World Index(ACWI)》、先進国の大型株と中型株から構成される《MSCI World Index》などが存在します。
日本では《MSCI Morld Index》から日本を除いた《MSCIコクサイ》という指数を良く目にします。3000億円以上の資産額を誇るロングセラーのニッセイ外国株式インデックスファンドなども、この指数に連動するように作られた投資信託です。
含まれる国の数は?
それぞれの指数に含まれる国の数を見てみると、2019年末で、
・先進国…23ヵ国
・新興国…26ヵ国
・フロンティア市場…28ヵ国
から構成されています。定期のレビューが毎年2月、5月、8月、11月に公表されており、構成銘柄はその月末までに入れ替えが実施されています。銘柄の入れ替えが行われることで新陳代謝が起こるので、信頼性の高い指数であると言っても良いでしょう。
MSCIも上場している
MSCIは指数を提供する会社として世界中から信頼されているわけですが、ここが提供する指数は世界中の投資信託を作る会社が利用しています。その際には投資信託を作る会社がMSCIに対して利用料を払うわけです。MSCIのビジネスは中々安定していると思いませんか?
ちなみにこのMSCI自体もニューヨーク証券取引所に上場しており、2007年の上場以来14年間で約26倍に株価が成長しています。このスピードを年率換算すると年利25%以上となりますので、MSCIの提供する指数に連動する投資信託を買っているよりも、MSCIの株式自体を買っていた人の方がはるかに儲かった、なんて見方もできますね。
いずれにせよMSCIが提供する指数は今後も安定して使われ続けていくでしょうし、MSCI自体もまた超優良企業です。ぜひ今後の投資の参考になさってみてください。