5月米国雇用統計
2021.6.5

株式会社AWARDの渡邉です。

昨日は特に重要な経済指標であると言われる米国の雇用統計の発表がありました。前月の失業率や雇用者数が毎月第一金曜日に発表されるものとなります。

今回は雇用統計の結果について押さえておきましょう。

雇用者数は順調な伸び


昨日発表された5月の米国雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比55万9000人増となりました。市場予想では65万人の予想でしたので、そこには届かなかったものの、底堅い伸びを示しています。4月の雇用者数は27万8000人増と当初の26万6000人からはやや上方修正されることになりました。4月の雇用者数の増加数は市場の予想を大きく下回りサプライズとなっていました。

今回特に雇用者数が増えたのは飲食店で、18万6000人増と大幅な伸びとなっています。ワクチンが浸透し、通常の経済活動を取り戻しつつああることがわかります。また失業率は6.1%から5.8%に改善しています。コロナ前の失業率は4%前後でしたが、徐々にその数字に近づいてきています。

予想には届かずだが


今回の雇用統計では事前に市場関係者が予想していた雇用者数の伸びには届きませんでしたが、前月の雇用統計と比べてもしっかりと経済回復が感じ取れるものでした。また市場予想を大幅に上回るポジティブサプライズというわけでもありませんでした。

ちなみに最近は良い数字が出過ぎると株価などにはマイナスの影響がある、というのが傾向として見られています。なぜかと言えば、

雇用の正常化⇒金融政策の正常化

という流れを市場が強く意識しているからです。雇用状態が良くなれば、米国の金融当局は金融の引き締めを行います。金融の引き締めが行われれば米国の金利は上昇し、多くのグロース株の価格は下がることになります。

今回は落ち着いた雇用統計の数字だったため、市場は安心し、株価は上昇するということになりました。

ドル円の相場は?


金利が低下したことで、米国株の中では特にハイテク株などが上昇しています。NYダウやS&P500などは、過去の過去最高値近辺にまで上昇しました。また金利の低下を受けて為替市場ではドル安が進むことになっています。今回の雇用統計は市場の予想と近かったことで安心感が広がった様子です。

ちなみに米国株が特に最近で大きな影響を受けたのは消費者物価指数(CPI)の市場を上回る伸びでした。雇用統計だけでなく、5月のCPIについても注目していくと良さそうです。


執筆者:渡邉亮

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