9年連続赤字の会社
2021.5.22

株式会社AWARDの渡邉です。

会社というと利益を出していかなければ存在を続けるのは難しいですよね。利益が出せない会社はいずれ手元の資金が尽きてしまいます。しかし、すでに9年もの間、赤字を出し続けているにも関わらず、株式市場で2600億円もの時価総額をつけている企業があります。

本日はそんな企業についてご紹介したいと思います。

家計簿アプリのマネーフォワード


さて、9年連続で赤字にも関わらず、時価総額約2600億円をつけている企業というのは、家計簿アプリで有名な『マネーフォワード』です。

個人向けの『マネーフォワード ME』

法人向けの『マネーフォワード クラウド会計』

などがメインサービスとなります。ちなみに個人向けのマネーフォワードMEはわたしも利用させていただいています。こちらの会社は2012年5月に創業しており、2017年9月に上場しています。

すでに創業から9年が経っていますが、未だに一回も黒字決算を出したことがありません。にも関わらず、株式市場では時価総額約2600億円という価値をつけています。

投資と開発と広告宣伝費


なぜ9年連続で赤字なのにマネーフォワードは事業を継続できているのでしょうか。それは正に投資の力によるものです。創業後にサービスへと魅力を感じた様々な機関投資家がマネーフォワードに対して投資を実行しました。今も株主の上位には創業から間もない時期から投資を行っている静岡銀行などが名を連ねています。

また上場のときに資金調達できた資金が、現在の事業継続においては重要な位置にあります。上場というのは株式を多くの投資家に購入してもらうことで、多額の資金を得ることが可能になります。そして、そこで得られた資金は資本金として企業にとって安定した資金となります。

こうして得られた資金を利用してマネーフォワードは開発と宣伝広告をし続けてきました。現在も赤字は継続していますが、非常に多くのユーザーを獲得し、サービスも高い評価を受けています。現在では宣伝広告費を調整すれば黒字が出てくる段階まで来ています。

売上は急成長


まだ赤字のマネーフォワードではありますが、毎年の売上の増加率は30~60%と非常に高いスピードを維持しています。高い成長性と将来性に対して、株式も評価されているということでしょう。

このように投資の力を使うことで急激な成長を可能にしている会社がある、というのは非常に興味深いところですよね。また毎年赤字でも企業として投資をし続けることで、税金の額を安く抑えて顧客や強いサービスなど無形の資産を増やすことができるというのは、経営面でも勉強になるところがあります。

投資の面でも事業の面でもとても面白い一つの事例として、ぜひ参考にしてみてください。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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