仮想通貨大暴落
2021.5.20

株式会社AWARDの渡邉です。

昨日は仮想通貨が大暴落しました。

大きく資産が目減りをしてショックな方もいらっしゃるかと思いますが、暴落が起きた要因について考察していきたいと思います。

一時期は340万円台に


代表的な仮想通貨であるBTC(ビットコイン)は5月19日の日本時間22時頃に300万円台前半まで暴落しました。4月半ばには700万円近くの価格をつけていましたから、1ヵ月かけておよそ半分の価格になりました。特に最安値をつける前の24時間の下落スピードはすさまじく、20%以上の下落を記録しています。

なお、時価総額でいうと2番目の通貨であるETH(イーサリアム)も、BTC以上のスピードで下落しました。ETHの場合は5月12日に直近の高値である47万円前後をつけていましたが、昨日は22万円を切る場面がありました。また24時間で見ると40%ほどの下落になっていました。この下落のスピード感には仮想通貨を保有している人の多くが驚いたことでしょう。

ここ数日でサインは出ていた?


なお、この仮想通貨の下落はトレードをやる方にとってはある程度把握できるものでした。ビットコインの価格推移から見ると上昇トレンドが転換しつつあったこと、仮想通貨市場全体へと流れ込む資金が減ってきていたことなどから、下落のサインは出ていました。とはいえ、仮想通貨の取引で出た利益は雑所得ですし、そんなに頻繁に売り買いすることを目的として購入している方は多くないでしょうから、下落に巻き込まれずに売り抜けられた人は稀だったかもしれませんね。

ここ最近はテスラのイーロン・マスク氏などの発言によって右往左往するような不安定な相場にもなっていたので、今回の下落はバブルが弾けたようなものと言えるかもしれません。今回のような下落は過去にもしばしば起こっていたので、超長期で仮想通貨への投資を考えている方は右往左往する必要はないでしょう。

本質的な価値がわからない故の暴落


今回の仮想通貨の下落は仮想通貨市場全体で数十%の時価総額がなくなるような出来事でした。数十兆円規模のお金が一日にして消えたような感じです。しかし、こんな中でも米国株式の下落幅を見ると1~2%に過ぎませんでした。仮想通貨が大暴落する中でも株式市場への影響は限定的だったということですね。

この辺りが仮想通貨と株式の違いです。仮想通貨には本質的な価値を測る手段がありません。そのため、一度暴落が始まると、現在の価格が本質的な価値と比較して割安かどうかを判断する基準がないため、買いが入りにくくなるのです。株式の場合は企業の持っている資産や企業の出している利益から、これ以上は下がらないのでは、というラインをある程度予測することができます。

今回の仮想通貨の暴落でもう仮想通貨への投資は嫌だと思った方もいるでしょうが、元々こうした値動きをする資産であるという割り切っていた方が良いかもしれません。逆に市場の心理状態が良いときには天井知らずで上昇していく資産でもあります。投機的な側面を持つ資産として、ポートフォリオの中に組み込むべき資産と言えそうです。


執筆者:渡邉亮

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