ETH30万円突破
2021.4.30

株式会社AWARDの渡邉です。

時価総額2位の仮想通貨であるETH(イーサリアム)が4月29日の午後6時頃に30万円を突破しました。これは過去最高値を更新したことも意味しています。

ちなみにBTC(ビットコイン)は最高値の更新にまでは至っていません。なぜETHがBTCに比較して勢いづいているのかについて、材料を見てみたいと思います。

ETH建ての債券発行?


ETHの躍進の大きな材料となったのが、欧州連合(EU)の融資部門である欧州投資銀行(EIB)が、イーサリアムの技術を利用して、1億ユーロ(約1億2,100万ドル)の2年物の債券を発行したと発表したことにあります。欧州連合を支える金融機関の一つが、イーサリアムの技術を利用して債券を発行したというのは、なかなかインパクトのあるニュースです。

なお債券発行に携わった銀行としても、ゴールドマン・サックス、サンタンデール銀行、ソシエテ・ジェネラルといったそうそうたる名が並んでいます。この債券はブロックチェーン上の債券トークンになっており、投資家は普通の通貨を使って債券トークンを購入し、支払いを行うことになります。金利はゼロとのことなので、仮想通貨に投資をしたい銀行や投資家のニーズに合わせて発行されたということになるのでしょう。

過去には中国の銀行の事例も


このようなブロックチェーンを利用した債券発行の事例は、過去にも存在しています。

中国の国有商業銀行の一つである中国建設銀行(CCB)は、昨年の11月に30億ドル相当の債券をデジタル証券(セキュリティトークン)扱う取引所である「Fusang」を通じて販売しています。

まだまだ実験的な側面が強いとは思われますが、銀行がブロックチェーンを利用していくことは、仮想通貨の信頼性を高めることに繋がり、業界全体にとって大きくプラスに働くことでしょう。

ETH価格は今後も上昇か


2017~2018年にかけてICO(イニシャル・コイン・オファリング)でETHを利用した企業や事業体による資金調達が流行ったときには、ETHの価格は大きく上昇しました。今回のEIBによる債券発行は、ETH建ての債券を通常の通貨を使って購入するものなので需要を急激に集めるものではないかもしれません。

それでもEIBがETH建ての債券を発行したということは、EIBがETHを何らかの形で保有することに繋がるかと思いますので、ETHの需要は水面下で高まることが考えられます。

BTCと比較するとまだ3分の1程度の時価総額しかないETHですから、最高値を更新したといっても価格上昇の余地はまだまだ大きいかもしれませんね。


執筆者:渡邉亮

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