人気の投信は良い投信?
2021.4.20

株式会社AWARDの渡邉です。

なんとなく人気のある商品というのは良い商品なのではないか、というのは多くの方が感覚として持っているのではないでしょうか。しかし、こと金融商品に関してはそうではないことをお伝えしていきたいと思います。

本日は投資信託のサイズと手数料の話をさせていただきます。

投資信託のサイズと手数料


日本で最大のネット証券であるSBI証券。そんなSBI証券で2021年4月20日現在で取り扱いのある2,653本の投資信託の中から、サイズの大きな上位5本のサイズを見てみると、

1位 9885億円

2位 8594億円

3位 7363億円

4位 6966億円

5位 6855億円

となります。どれもかなりのサイズの投資信託ですよね。たくさんのお金が集まっている投資信託なのですから、手数料も安く優良な投資信託が揃っているのではないか?と多くの方が思うのではないでしょうか。

しかし、これらの信託報酬(毎年かかる手数料)を見てみると、上から順に1.81%程度、1.727%、1.87%、2.09%、1.848%程度とどれも1.5%を超えています。この5本はすべてアクティブタイプの投資信託になります。そして、5本中2本が毎月分配金を出しているタイプの投資信託になります。

つみたてNISAの基準を見ると


国が用意している長期投資のための仕組みとして、つみたてNISAが存在しています。つみたてNISAで投資できる投資信託は、長期的に投資で成果を上げることができるように金融庁側で基準を定めています。その基準を見ると、

・分配頻度が毎月でないこと

が明記されています。また手数料の基準としてはアクティブ投信の場合で、

①国内資産を対象とするもの
・ 信託報酬:1.1%以下

②海外資産を対象とするもの
・ 信託報酬:1.65%以下

となっています。

つまり、日本でも有数のお金を集めている投資信託は、金融庁の定めるつみたてNISAの対象としての基準を満たすことができない投資信託である、ということです。

手数料の高い商品が売られやすい


つまり何が言いたいか。それは対面の証券会社や銀行で投資信託を購入しようとすると、サイズで上位にくるような手数料の高い投資信託をお勧めされる可能性が高い、ということです。サイズが大きくて人気があるように見える投資信託は、対面販売で営業マンによって売り込まれている投資信託ということですね。

わたしたちが支払う手数料は金融機関の収益源です。そのため、どうしても私たちがお勧めされる商品の手数料は高くなりがちです。投資家にとっては手数料は絶対に支払うことになるコストですから、できるだけ小さくすることを意識した方が成績は向上が見込めます。ぜひ、そのあたりについて意識するようにしてみてください。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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