日経平均3日連続上昇【運用】
2016.6.30

株式会社AWARDの渡邉です。日経平均株価が3日連続で上昇しました。英国離脱の不安で暴落した株価が、半分ほど持ち直してきたような格好になっています。暴落した後にはこのように株価がある程度まで元に戻る現象が起きることが多いのですが、どうやら政府や日銀の緊急会合が開かれていることや、その施策が良い影響を与えているようです。

金曜日に決定した英国のEU離脱は世界にとってサプライズであったため、それに伴う市場の不安はとても大きなものでした。しかし、23日に国民投票、24日に開票というスケジュールはすべての方が知ることができた情報であったため、世界中の政府も万が一の事態に備えて準備をしておくことができました。選挙の結果がでた24日には、主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁は、金融市場の安定確保のため「流動性供給の手段を用いる用意がある」との声明を公表しています。大規模なショック相場になると市場に資金が足りなくなることでさらにパニックが広がってしまうことがあるのですが、それに備えているという声明ですね。いち早くG7のような世界をリードする先進国がこういった声明を発表したのは市場に安心感を与えたようです。

実際に日銀は28日に金融市場にドル資金を供給する公開市場操作を実施して、日本円にして約1500億円相当のドルを市場に供給したそうです。こういった迅速な対応のニュースが流れることで株価の上昇に繋がりました。ちなみにこの時の公開市場操作は2014年12月24日以来の高水準だったそうです。その時は日本国債の格付けが格付け会社によって下げられて、日本円に対してドルの調達不安が高まったことで大きな金額の公開市場操作となりました。

なお、過去の事例だとリーマン・ショックに時には今回の公開市場操作の30倍ほどの規模のドル資金の供給が行われています。リーマン・ショックの時と比べると金融機関の外貨の資金繰りにも大きな問題は出ていません。先手先手を打って問題の発生を未然に防ぐという日銀の役割が今回のケースでは発揮できていると言えるのではないでしょうか。とはいえ英国のEU離脱はこれから2年間かけて行われていくものになります。その中で、長期的にどのような影響が出てくるか、それに伴う市場の動きを政府や中央銀行がうまく調整できるかは引き続き見ていく必要があるでしょう。

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