日本円のステーブルコイン
2021.4.9

株式会社AWARDの渡邉です。

ステーブルコイン、という言葉を聞いたことはありますか?仮想通貨の世界では、ビットコインやイーサリアムが有名ですが、常に価格変動していますし、その変動幅はとても大きくなっています。過去の値動きを見ると、1年間に数倍になったり、数分の1になったりしたこともありました。

そんな中で、米ドルに連動することを謳っているステーブルコインと呼ばれる仮想通貨はいくつか存在しています。それに加えて日本円に連動するものの開発も進んでいるようなので、そのあたりについて今回は取り上げたいと思います。

ステーブルコインとは?


ステーブルコインは、安定した価格を実現するように設計された通貨です。仮想通貨はドルや円といった法定通貨と比較すると価格変動が激しくその実用性に課題があると一般的に言われています。価格変動の激しさは仮想通貨の一般に普及する上での課題となるということで、色々なステーブルコインが開発されてきました。

そのタイプとしては、

・法定通貨担保型

・仮想通貨担保型

・無担保型

などが存在しています。有名なステーブルコインとしては、USDT(テザー)やUSDC(USDコイン)などが挙げられます。どちらもドルに連動する仮想通貨ですが、その時価総額は数千種類ある仮想通貨の中でも5位と14位につけています。それだけステーブルコインを利用したい方は多いということでしょう。

日本円ステーブルコイン?


そんな中で日本円のステーブルコインとして、開発されているのが、JPYC(JPYコイン)です。

https://jpyc.jp/

こちらは日本暗号資産市場株式会社という会社によって発行されているステーブルコインとなります。ERC20というイーサリアムのブロックチェーン上で利用できる規格で開発されており、イーサリアムのネットワーク上で移動や保管することが可能になっています。

ただし、このJPYCは法律的には『前払式支払手段』であり、仮想通貨には当てはまらないようです。前払式支払手段の例としてはSuica、図書カードなどが挙げられます。

Coin Market Capにも載ることになりましたので、仮想通貨としての認識がされそうですが、法律的には異なるもの、というのが興味深いところです。

https://coinmarketcap.com/ja/currencies/jpycoin/

企業向けに展開?


このJPYCですが、今後企業などで利用できるポイントサービスのようなものとして展開をしていく計画なのかもしれません。現状ではビットコインやイーサリアム等の仮想通貨をJPYCに交換すれば税金等の問題も発生することになるでしょうし、Coin Market Capを見る限り、今は1円=1JPYCでは取引されず価格のブレも見られるようです。

日本円に連動するステーブルコインとしてどのような展開を見せていくのかが興味深いところです。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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