債券投信の価値
2021.3.15

株式会社AWARDの渡邉です。

投資信託というと株式型の投資信託を想像する方が多いと思いますが、実は債券型のものも色々と存在しています。しかし、こうした債券型の投資信託というのは、今投資する対象としてはどうなのでしょうか。

手数料と期待されるリターンの関係について考えてみましょう。

投資信託の手数料と期待リターン


SBI証券で国内債券ファンドの中で最も手数料が低いものを見てみると、

信託報酬0.132%以内

となっていました。買付手数料はSBI証券では無料ですので、年間に0.132%の手数料だけ支払えばこの投資信託を保有できることになります。ではこの投資信託を購入することで得られる期待リターンはどの程度なのでしょうか。

この商品は『NOMURA-BPI総合』という国内債券の指標と連動する投資成果を目指しています。このNOMURA-BPI総合という指標の2021年2月26日時点のデータを見てみると、年利0.19%となっていました。

つまり、現在この投資信託は期待されるリターンが年利0.19%程度で、手数料が年間0.132%程度かかるという、超低リターンの商品になっているということです。

外国債券ファンドは?


では外国債券のファンドの場合はどうなのでしょうか。外国債券のインデックスファンドの場合、『FTSE世界国債インデックス(除く日本・円換算ベース)』という指標に沿った運用を目指している場合が多いようです。

最も手数料が低い投資信託の場合、信託報酬は年間0.154%でした。また、この指標に連動している投資信託の2021年2月26日時点でのデータを見てみると、含まれている債券の利回りは、0.58%になっていました。

つまりこの差である0.4%ほどが期待されるリターンということになります。ただし、外国債券のインデックスファンドの場合、中身は外貨建ての債券となりますので、為替の影響を大きく受けることになります。純粋な債券の利回りから得られるリターンよりも、為替の変動の方が大きなファンドと言えるでしょう。

債券ファンドはクッション?


日本債券のファンドにしても、外国債券のファンドにしても、リターンを期待して持つ、というのは今の時代では難しいと言えます。債券から得られるリターンから信託報酬などの手数料を引くと、ほとんど期待されるリターンはなくなってしまいます。

もしこうしたファンドを持つとしたら、株式市場が大きく荒れたときのクッションとしての役割を期待することになるでしょう。株式市場が変動した場合でも債券の価格は比較的安定していることが多いからです。なんのために、その投資対象を持っているのか、目的をはっきりさせておくのが大切なのではないでしょうか。


執筆者:渡邉亮

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