日経平均株価の構成比
2021.3.9

株式会社AWARDの渡邉です。

皆さんは日本の代表的な株価指数である日経平均株価をご存じでしょうか。日本経済新聞社が算出している指数で、世界的にもNIKKEI225といった名前で知られています。

さて、こちらの指数ですが、実は構成比にかなり偏りのある指数となっています。本日はそんな日経平均株価の中身について見ていきたいと思います。

日経平均株価とは?


日経平均株価は東証第一部上場銘柄のうち取引が活発で流動性の高い225銘柄を、日本経済新聞社が選定し算出しています。つまり、日本株の中でも選りすぐりの225社の株価から算出されている指数ということですね。

日経225とも言われることがあるため、225社の会社の株価が含まれていることは多くの方がご存じのところかと思います。しかし、この225社の割合にはかなりの偏りがあります。日経平均株価は基本的には225銘柄の単純平均で算出されているため、値がさ株の影響を強く受けるためです。

値がさ株とは、単純に株価が高い株、ということですね。企業の大きさは株価の高さではなく、それに発行済み株式数をかけた時価総額で本来は表されるのですが、日経平均株価の算出では株価のみを見ているということですね。

構成比上位5銘柄


では日経平均株価の上位を構成しているのは、どんな銘柄なのでしょうか。3月8日15:00時点での上位5銘柄を見てみましょう。

1位 ファーストリテイリング(11.81%)

2位 ソフトバンクグループ(7.38%)

3位 東京エレクトロン(5.14%)

4位 ファナック(3.21%)

5位 ダイキン工業(2.68%)

なんと、この上位5銘柄で全体の30%以上を占めています。

225社を均等に割り振るとすると、本来1銘柄あたりは0.44%程度になり、5銘柄で2.22%ほどになるはずですから、それに比べるといかにバランスの偏っている指数であるかが見えてくるのではないでしょうか。

TOPIXとの差


しかし、このバランスの偏りが良いリターンを生むこともあります。日経平均株価の構成銘柄の上位の銘柄は元気な銘柄が多く、TOPIXと比べると近年はリターンが優れている傾向があります。

TOPIXは日経平均株価と異なり、東京証券取引所の構成銘柄が時価総額に合わせて含まれているので、指数としての信頼性はこちらの方が高いかもしれません。世界の投資家などは、日本の株式市場の実態を表しているとしてTOPIXの方を重視しているそうです。

日経平均株価を利用する際には意外と偏りのある株価指数である、というのは十分に理解して利用すると良いのではないでしょうか。個人的には偏りがあれども中身の入替があり、選りすぐりの225社が含まれるという点はけっこう魅力的なのではと思っています。ぜひ参考にしてみてください。


執筆者:渡邉亮

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