金利と株価の関係
2021.2.26

株式会社AWARDの渡邉です。

米国債の金利が上昇しています。債券の金利が上昇すると株式にとっては不利になってくると言われていますが、それはなぜなのでしょうか。

現在の米国債の金利水準とともに、金利と株価の関係性について再度まとめてみましょう。

現在の米国債の金利


2021/2/26の6:59時点での米国債の金利を見てみると、

1年債 0.08%

10年債 1.52%

30年債 2.27%

となっています。なお、2/25の米債券市場では10年物国債の利回りが一時1.61%に急上昇しています。この値は前日よりも0.23%高く、1年ぶりの高水準となりました。

このように米国債の金利が上昇すると、株価は下落することになります。

なぜ株価は下落する?


なぜ債券利回りが高まると株価は下落するのでしょうか?その原因はいくつかありますが、代表的なものを2つ挙げると、

・株式の益回りと債券の利回りの差が縮まると、株式の魅力が薄まるから

・無リスクで得られるリターンが高まると、将来得られる利益の価値が下がるから

などがあります。

まず益回りと債券の利回りの差についてです。株式の益回りというのは、対象となる企業が株価に対して何%の利益を毎年生み出してくれるか、という数字です。PER(株価収益率)の逆数でもありますので、

100÷PER=株式益回り(%)

といった式が成り立ちます。この株式益回りは、資産価格が変化する中でも株式を保有することで潜在的に得られるリターンです。価格変動は債券よりも株式の方が大きいので、株式益回りと債券利回りの差が縮まれば、債券の魅力が高まり株式の魅力は薄まることになるわけです。

無リスクで得られるリターン


そして、国債の利回り、特に10年債の利回りはリスクフリーレートと言われたりします。つまり、国に貸し付けて得られるリターンなので、実質リスクはゼロである、とみなされるわけです。このリスクを負わずに得られるリターンが高まると、将来得られるリターンの価値はどんどん低下します。

なぜならば、無リスクでお金を運用するだけで大きくお金が増えていく環境にあると、将来手に入るお金の価値は下がっていってしまうからです。グロース株と呼ばれる将来得られるリターンを見越して買われている株は特に強く影響を受けます。

現在の米国市場では債券の利回りが上昇する傾向にあります。それに伴い株価もグロース株を中心に不安定になってきていますので、ぜひ注意してみてください。


執筆者:渡邉亮

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