グロース株に変調?
2021.2.24

株式会社AWARDの渡邉です。

2月23日は日本では祝日で市場お休みでしたが、米国ではNASDAQという新興市場の指数が大きく下落する場面がありました。また株価の伸びが著しいことで注目されていたTESLA(テスラ)に関しても、1日で大きく値を下げる場面が見受けられました。

なぜ新興市場の株価が揺らぎ始めたのかについて本日はご紹介させていただきたいと思います。

グロース株は金利上昇に弱い?


昨日のNASDAQは一時マイナス3.9%とかなり大きな下げになりました。またTESLAに関しては1日でマイナス13%にもなる下げが見受けられ、かなり市場が不安定になってきているのが感じられました。

なぜNASDAQやTESLAといった指数や株が下落しているのでしょうか。その1つの原因は、金利上昇にあると考えられます。現在米国の10年国債の金利は1.4%前後まで上昇していきています。この水準は新型コロナウイルスの問題が世界に広がる前である昨年の2月と同じくらいの水準です。

ここ1年間NASDAQ等に含まれるグロース株は大いに株価を伸ばしてきましたが、その背景には金融緩和で起こった低金利な環境がありました。

金利とグロース株


グロース株と呼ばれる成長著しい企業、これから成長が期待される企業は、将来利益を生み出すことを見通して投資家が株式を購入します。しかし、将来受け取れる利益というのは不確実なものですし、他に魅力的な商品があればそちらにお金を入れた方が良いことになるので、わざわざ未来の利益に期待する必要性は薄くなります。

そのため、グロース株は、

・長期金利が上がると下がる

という傾向が見られます。今回の急落もその一端であったと考えると自然な下落だったとも言えるでしょう。

金利の影響を受ける資産


ちなみに今回下落した資産の中にはBTC(ビットコイン)も含まれていました。BTCは金利がつかない資産ですから、債券の金利が上昇することはやはり価格に悪影響だと考えられます。国債の金利が上がってきたら、BTCなどを買うよりも金利のつく国債を買う方が良い、という判断がされる可能性もあるでしょう。

昨晩はFRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長の議会での証言もありましたが、金融政策を司る側としては市場との対話に苦心しているようです。金利の上昇は景気の回復を見越して市場が動き始めた合図でもありますから、よく注目しておきましょう。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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