フラッシュクラッシュとは
2021.2.23

株式会社AWARDの渡邉です。

昨晩はビットコインの価格が一瞬で大きく動く場面がありました。わたしが見ていたドル建てのチャートでは、23:15頃を挟んだ前後1時間ほどの間に価格が10%前後動いたようです。

何の前触れもなく突然相場が大きく動くことを「フラッシュクラッシュ」といったりします。今回のビットコインの例がフラッシュクラッシュと言えるかは置いておきつつ、本日はフラッシュクラッシュについて取り上げたいと思います。

フラッシュクラッシュの危険性


フラッシュクラッシュが発生する原因については色々な議論がありますが、詳細なメカニズムについては未だ解明されていません。人為的な要因で引き起こされる場合、コンピューターのアルゴリズム取引によって引き起こされる場合など色々あるようです。

過去の事例としては2010年や2015年のNYダウのフラッシュクラッシュなどが有名です。どちらも10分間程度の間に1000ポイント程度指数の値が動きました。通常1日で1%以上指数が動くと、それなりに動きがあったと感じる投資家が多い中、その何倍かが一瞬で動くので、市場もパニックにはなりやすいと言えます。

株価以外にも債券や仮想通貨の例で、過去にフラッシュクラッシュとされているものは多数あります。そして、こうしたフラッシュクラッシュは多くの投資家にとって警戒すべきものとなります。

レバレッジをかけていると?


こうしたフラッシュクラッシュは、特にレバレッジをかけた運用をしている方に大きなダメージを与えます。例えば昨日のビットコインの値動きは10%程度でしたが、現在国内でのビットコインの値動きに投資できるビットコインFXのレバレッジは最大で4倍までかかるようになっています。

つまり、今回の取引ではビットコインFXで最大に近いレバレッジをかけて取引をしていた方は40%程度の損失を被ったり、追加の証拠金を求められたケースがあったということになります。

ちなみに以前はレバレッジ10倍などでも取引ができていたため、昨日のような10%の値動きで10%×10=100%の資金を溶かしてしまう可能性もありました。フラッシュクラッシュは、例えその後に元の価格にまで戻るにしても、レバレッジをかけていると乗り切れないことがある、ということになります。

フラッシュクラッシュ対策


こうしたフラッシュクラッシュの対策としてはどのようなことができるのでしょうか。一つにはレバレッジをかけ過ぎない余裕を持ったと取引をする、ということが挙げられるでしょう。また、もう一つは逆指値という損切の設定をあらかじめ入れておくことによって、損失が膨らむのを防ぐというのも考えられます。フラッシュクラッシュが起きたときは、損切の設定も正しく機能しないことがあったり、むしろフラッシュクラッシュを助長するような効果もあったりはしますが、それでもなにもしていないより安全性は高まります。

市場には予期できないフラッシュクラッシュがあることを知っておきましょう。危機に強い状態を作っておくことは、長く投資を続けていく上で重要となります。


執筆者:渡邉亮

こちらのコラムは日々金融情報に触れて頂きたいという想いから継続して配信しています。あなたにとって大切な方にぜひご紹介ください。

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